私の旅スタイル。
大学生の頃、ほぼ夜行バスだけで、1週間かけて茨城から島根まで15都府県を横断した。
出雲大社を参拝したそのままの足で、長野県は志賀高原に直行し、スキー場のリゾートバイトに参戦するという破天荒なスケジュールだった。
そのリゾバが終わってから1ヶ月の間に、茨木、広島、北海道、果てはタイ🇹🇭まで怒涛の旅行ラッシュ。
あれ以来、すっかり旅行人間になってしまった。
旅に暮らす、みたいな生活ができる訳じゃないけれど。
人生の割と中心に、大事なものとして“旅”を据える人間になったように思う。
その証拠に、2023年を振り返ると、大小合わせて14回も旅行に繰り出していた。
自分でも思った以上の旅バカになったものだ。
十人十色の旅スタイル
そんな私も、さすがに最近では旅というものに慣れてきて、旅行中にゆっくり考え事をする機会が増えた。
ぼんやりとバスや船に揺られながら、どんな旅スタイルがいちばん自分に合っているかを考える。
旅のスタイルって、本当に人それぞれだと思う。
ホテル以外何も決めずに、自分の足で歩いてみてから訪れる場所を探す人。
綿密に観光情報を調べあげ、分刻みのスケジュールで効率よく名所を巡る人。
“映える”写真をめざして、自撮り棒やごつい一眼レフ片手に絶景やおしゃカフェを撮りに行く人。
誰と行くか、というのも重要だ。
友達か、恋人か、家族か、それとも一人か。
ヒッチハイクで新たな出会い、というのもある。
何を見たいのか。
何を得たいのか。
何を食べたいのか。
誰と歩きたいのか。
誰に見せたいのか。
誰に会いたいのか。
人には人の数だけ、さらには掛けること旅先の数だけ、それぞれの旅スタイルがあるんじゃないだろうか。
だから旅行記って面白いんだと思う。
私の場合
私が旅をする上で、大事にしていることがいくつかある。
その地ならではの名物を食べること。
その旅ならではの経験をすること。
初めて会った人と話すこと。
年に何回も旅行を重ねていくと、その旅を振り返るテーマというか、キーワードみたいのが欲しくなる。
この旅行はこれが美味しかった! とか、これが楽しかった、この人が面白かった、ここが綺麗だった! とか。
そうなるとやっぱり、その旅先のことをよく知り、フォーカスし、味わい尽くすような旅スタイルが、私向きな気がしてくる。
名所をいくつも駆け巡るより、ひとつの場所にたくさん時間を使って、ちゃんと味わいたい。
名物は全部食べて、沢山写真を撮って、その場所の歴史を知って、お土産をたくさん買って、あー満足した! って言って帰りたい。
例えば私の趣味の写真だって、やっぱり長い時間をかけて、構図や角度を検討して撮った写真の方が良い写真になることは多い。
もちろん、ふとした瞬間の咄嗟の一枚がいい作品になることもあるけど。
試行錯誤する方が、撮っていて楽しいということもある。
ただ、旅の時間は有限で、せっかくなら沢山の場所を巡りたい、という気持ちが勝つことも多々あるのは事実。
そんな駆け足の旅は、往々にして時間が足りなくなることが多く、もっと旅程に余裕を持てばな、と思ってしまう。
時間が足りない旅は、「必ずこの場所にまた来よう」と思って帰ることになる。
それはそれで未来の楽しみが増えるから、良い旅であることに間違いはないんだけども。
思い返せば元々何事もマイペースで、遠足は必ず最後尾を追いかけていたタイプだった。
だから、急がず焦らず、旅先での時間がゆっくり流れているような旅が向いているのだろう。
そんな時間を過ごせる旅は、なんだか格別の満足感があるような気がしてならないのだ。
現段階の私の答え
「丁寧に、じっくり時間を使ってその旅先を味わい尽くしたい。」
これが、一旦の私の答え。
でも、また旅を重ねていけば、少しずつこの答えも変わっていくんだろうな。
今年はどんな旅ができるだろうか。
あぁ。また、旅に行きたいな。
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