ロックバランシングは無(心)になれるのか?
ロックバランシングをしたことがない方から「ロックバランシングをしたら無(心)になれそうですね」と言われることがよくあります。
はたしてロックバランシングは無(心)になれるのでしょうか?
皆さんの仰る『無心』とは、『頭の中を空っぽにする』『何も考えない』のような感じではないでしょうか。
禅の世界の『無心』とは、心がない空虚状態ではなく、『自と他の境を無くす』『内と外の境を無くす』という意味です。
すなわち、『全てを受け入れる』という意味と私は解釈しています。(誰かに習ったわけではないので話半分で聞いて下さいね)
私が5年半前にロックバランシングを始めた頃は石にしかフォーカスできませんでした。
しかし、徐々に技術が向上してきて心に余裕ができてきたら、川の流れ、雲の動き、太陽の温もり、風等を感じることができてきたんです。
そして、毎日毎日石を積んでいたら、自然から人生で大切なことを学ばせてもらうようになりました。
川は私の遊び場であり、学び舎であり、そして職場となりました。
自然からいろんな大切なことを気付かせてもらうようになってきてからは、五感が鋭くなってきました。
聴力なんかはデビルマンよりもデビルイヤーなんで、水の音はもちろん、周りの声も結構耳に入ってきます。
話はちょっとズレたので戻します。
「ロックバランシングをしたら無(心)になれるのか?」
私の答えは、
『心の中が空っぽになることはない。むしろ宇宙のように無限の空間が広がる』
です。
答えはまた変わるかもしれませんね。
私の石道はまだまだまだ続きそうですから。