SAT、梅川を射殺
1979年1月26日
14時30分、
大阪市住吉区の三菱銀行北畠支店に男が入る。
天井に猟銃を発砲。
行員34人、客17人
窓口係Aさん射殺される。
犯人、「責任者、責任をとれ」と言い森岡浩司支店長を射殺。
3人が脱出、通りがかった住吉署警ら係長B警部補に通報。
B警部補、行内に進入、威嚇射撃。
犯人、B警部補を射殺。
指令を受けた阿倍野署警ら2係「阿倍野1号」現場に到着。
C巡査、行内へ入るとすぐに射殺される。
大阪府警察第2方面機動警ら隊第1中隊第2小隊長D警部補、至近距離から発砲されるも防弾チョッキに命中、助かる。
15時05分
大阪府警幹部到着。
15時10分
住吉署長による突入作戦、府警幹部から中止命令。
15時30分
警察官636人、車両113台で銀行の包囲完了。
16時50分
Eさん銃撃を受け負傷。
犯人、行員Fさんにナイフを渡し「内蔵をえぐれ」とEさんの腹を深く刺すよう命令。
行員Fさん、Eさんの腹をナイフで刺すことはできない。
行員Fさん、犯人に銃を向けられ、仕方なくEさんの耳を切り落とす。
17時30分
京都での近畿警察本部長会議から吉田六郎本部長到着。
中部管区警察局での捜査会議から坂本房敏捜査1課長、伊藤忠郎捜査1課管理官到着。
18時40分
対テロ特殊部隊である大阪府警第2機動隊零中隊(現SAT)が「特別狙撃隊」として銀行2階に進入。
18時45分
捜査1課捜査員がドリルでシャッターに穴を開ける。
22時45分
強行突入を本部長が了承。
突入部隊指揮官は第2機動隊の松原和彦警部。
23時35分
警察庁刑事調査官田村隆司警視、現場到着。
1979年1月27日
00時00分
「特別狙撃隊」突入直前、犯人が自分の回り360度に人質を配置、さらに机やキャビネットでバリケードを築く 。
松原警部「犯人射殺は可能、人質に負傷者が出る可能性は否定できない」旨を吉田本部長、新田勇刑事部長、三井一正警備部長に伝える、突入中止。
26日14時50分に銃撃された森岡浩司支店長の死亡を確認。
00時45分
岐阜県警多治見警察署が窃盗犯を逮捕。
窃盗犯は「銀行強盗事件犯人は小学校同級生の梅川昭美で、自分は逃走用車両を窃盗」と供述。
大阪府警の機動捜査隊、梅川が犯人であることを確認。
05時15分
犯人の梅川 発砲。
09時50分
梅川の母を実家のある香川県の香川県住民総合グラウンドからヘリコプターで連れて来る。
14時58分
大阪府警捜査1課、香川から来た梅川の母に説得させる。
大阪府警捜査1課、梅川の母の言葉をメモし梅川に聞かせる。
梅川の母のメモを聞かされた梅川、苦労人の母を嘆く。
1979年1月28日
00時04分
梅川、死亡した巡査の拳銃から弾を抜き、死亡した警部補の拳銃に装填する。
00時25分
梅川、全裸にされていた行員に服を着ることを認める。
02時03分
梅川、腐敗してきた遺体を行員に搬出させる。
08時00分
第2機動隊の松原警部 「犯人射殺、人質被害なし」を断言。
08時01分
梅川、自分の衣服と人質の衣服を交換して逃走を計画。
08時41分
松原警部指揮の下、第2機動隊零中隊の32人が突入。
バリケードを飛び越え26人がサポート、6人が射撃。
08時42分
梅川 頭、首、上腕部に被弾。
梅川、脳死状態。
08時49分
大阪市消防局の救急車で梅川を搬送。
09時18分
天王寺区の大阪警察病院に到着。
17時43分
梅川死亡。
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