日本の国家安全保障2000年代 124
第1章 東アジア各国の戦力 アメリカ合衆国太平洋軍(現・インド太平洋軍)
2000年代 25
合衆国海軍 10
2000年代、
太平洋艦隊の海軍航空機部隊
の
主力は、
マクドネル・ダグラス F/A-18A/B/C/Dホーネット戦闘攻撃機
原型YF-17初飛行1974年、
F/A-18A/B初飛行1978年、
機体空虚重量10455kg、
エンジン:ゼネラル・エレクトリックF404-GE-402、
推力78,3kN×2
である。
マクドネル・ダグラス F/A-18A/B/C/Dホーネット戦闘攻撃機
は
世界初のグラス・コックピット採用、
世界2番目のフライ・バイ・ワイヤ採用、
軽戦闘機で空対空ミサイル8発搭載/セミ・アクティヴ・レーダー誘導空対空ミサイル運用可能、
と画期的な戦闘機であった。
グラマン F-14Aトムキャット戦闘機
初飛行1970年、
自重18191kg、
エンジン:ユナイテッド・テクノロジーズ・プラット・アンド・ホイットニーTF30-PW-412A、
推力93kN×2
は
2006年までに全機退役した。
グラマン F-14Aトムキャット戦闘機
の
事実上の代替
として
ボーイング F/A-18E/Fスーパー・ホーネット戦闘攻撃機
初飛行1995年、
自重14009kg、
エンジン:ゼネラル・エレクトリックF414-GE-400、
推力97,86kN×2
が配備されている。
ボーイング F/A-18E/Fスーパー・ホーネット戦闘攻撃機
は
対地・対艦攻撃能力
が重視され、
合衆国海軍採用の航空機搭載ミサイル、航空機搭載爆弾のすべてを搭載できる。
ボーイング F/A-18E/Fスーパー・ホーネット戦闘攻撃機
は、
AIM-120C/D AMRAAM先進中距離空対空ミサイル(アクティヴ・レーダー誘導)、
AIM-7Mスパロー空対空ミサイル(セミ・アクティヴ・レーダー誘導)、
AIM―9Xサイドワインダー2000空対空ミサイル(赤外線画像誘導)、
AIM-9Mサイドワインダー空対空ミサイル(赤外線誘導)、
AGM-84ハープーン空対艦ミサイル(アクティヴ・レーダー誘導)、
AGM-84E SLAMスタンド・オフ陸上攻撃ミサイル(GPS誘導+赤外線画像誘導)、
AGM-84H SLAM-ERスタンド・オフ陸上攻撃ミサイル・射程距離延伸型(GPS誘導+赤外線画像誘導)、
AGM-65マーヴェリック空対地ミサイル(TV画像誘導/赤外線画像誘導)、
AGM-114Mヘルファイア対戦車ミサイル爆風破砕型(レーザー誘導)、
GBU-31 2000ポンドJDAM統合直接攻撃爆弾(GPS誘導+INS誘導、半数必中界13m)、
GBU-32 1000ポンドJDAM統合直接攻撃爆弾(GPS誘導+INS誘導、半数必中界13m)、
GBU-38 500ポンドJDAM統合直接攻撃爆弾(GPS誘導+INS誘導、半数必中界13m、)、
GBU-39 250ポンドSDM小直径爆弾(GPS誘導+INS誘導、半数必中界5m、)、
GBU-54 500ポンドLJDAMレーザー統合直接攻撃爆弾(レーザー誘導+GPS誘導+INS誘導)、
GBU-55 1000ポンドLJDAMレーザー統合直接攻撃爆弾(レーザー誘導+GPS誘導+INS誘導)、
GBU-56 2000ポンドLJDAMレーザー統合直接攻撃爆弾(レーザー誘導+GPS誘導+INS誘導)、
GBU-12 500ポンドPAVEWAY誘導爆弾(レーザー誘導)、
GBU-10 1000ポンドPAVEWAY誘導爆弾(レーザー誘導)、
GBU-16 2000ポンドPAVEWAY誘導爆弾(レーザー誘導)、
AGM-154 JSOW統合スタンド・オフ兵器(GPS誘導+INS誘導、滑空爆弾)、
AGM-88C/D HARM高速対電波源ミサイル(パッシヴ・レーダー誘導、対レーダー・ミサイル)、
AGM-88E AARGM先進対電波源誘導ミサイル(パッシヴ・レーダー誘導+GPS誘導+INS誘導、対レーダー兵器)、
AGM-158 JASSM統合空対地スタンド・オフ・ミサイル(GPS誘導+INS誘導+赤外線画像誘導)
など海軍が使用するすべての航空機搭載兵器を搭載可能で、
航続距離もマクドネル・ダグラス F/A-18ホーネットA/B/C/D戦闘機に比べ大幅に向上し、
ディープ・ストライク能力を獲得するにいたった。
部分的にではあるがステルス性も考慮され、
空中電子攻撃機能のあるAN/APG-79アクティヴ電子スキャンド・アレイ・レーダーを搭載し、
空対空戦闘でもグラマン F-14Aトムャット戦闘機を大幅に上回る能力となった。
要撃専門で艦隊防空が任務であるグラマン F-14Aトムキャット戦闘機
と比較して、
ボーイング F/A-18E/Fスーパー・ホーネット戦闘攻撃機
は
対地攻撃能力、空対空戦闘能力の両方がある。
搭載スペースに限りがある空母で
グラマン F-14Aトムキャット戦闘機、グラマン A-6イントルーダー攻撃機の両方を搭載していた時代と比べ、
戦力強化となりボーイング F/A-18E/Fスーパー・ホーネット戦闘攻撃機は重宝されることになる。
ボーイング F/A-18E/Fスーパー・ホーネット戦闘攻撃機
は
2030年代に配備されるF/A-XXの登場まで海軍航空機部隊の主力となる。
ボーイング F/A-18E/Fスーパー・ホーネット戦闘攻撃機
は
2014会計年度までに556機の配備が決まっていた。
マクドネル・ダグラス F/A-18A/B/C/Dホーネット戦闘攻撃機
は
ステルス戦闘機
の
ロッキード・マーティン F-35CライトニングⅡ戦闘機260機
に代替される。
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