日本の国家安全保障2000年代 136
第1章 東アジア各国の戦力 アメリカ合衆国太平洋軍(現・インド太平洋軍)
2000年代 37
合衆国空軍 9
合衆国空軍太平洋空軍
東太平洋から西太平洋、インド洋、
そして
北極から南極
まで担当する。
太平洋空軍
(司令部・ヒッカム空軍基地、現パール・ハーバー-ヒッカム統合基地)
には、
戦闘航空団、混成航空団、輸送航空団
で構成される
第5空軍
(東京都横田基地)、
2個戦闘航空団
がある
第7空軍
(韓国・烏山基地)、
1個戦闘航空団と1個混成航空団
で構成される
第11空軍
(アラスカ州エルメンドルフ空軍基地)、
ボーイングB-52ストラトフォートレス爆撃機が配備され、
1989年まで戦略航空軍団の基地として重責を担い、
現在もその流れをくみ合衆国国家の前進基地として機能する
第13空軍
(グアム島アンダーセン空軍基地)
があった。
第5空軍の主力
は
沖縄県嘉手納基地
の
第18航空団で、
マクドネル・ダグラス/ボーイング F-15C/Dイーグル戦闘機
を
主力装備
とし、
制空戦闘を重視している。
第44戦闘飛行隊、
第67戦闘飛行隊
に
マクドネル・ダグラス/ボーイング F-15C/Dイーグル戦闘機が配備され、
支援戦力
として
第961空中指揮管制飛行隊
の
ボーイング E-3セントリー空中警戒管制システム機、
第909空中給油飛行隊
の
ボーイング KC-135ストラトタンカー空中給油機、
ユナイテッド・テクノロジーズ・シコルスキー HH-60Gペイヴ・ホーク救難ヘリコプター
を装備し、
マクドネル・ダグラス/ボーイング F-15C/Dイーグル戦闘機を補佐する。
第35戦闘航空団
は
第13戦闘飛行隊、第14戦闘飛行隊
から成り、
ロッキード・マーティン F-16C/Dブロック50ファイティング・ファルコン戦闘機
を装備する。
第35戦闘航空団のロッキード・マーティン F-16C/Dブロック50ファイティング・ファルコン戦闘機
には、
敵防空制圧(SEAD、敵レーダー、敵通信設備、敵地対空ミサイルの制圧)任務が課せられており、
有事の際はF-15C戦闘機護衛のもと、先んじて敵防空網制圧・破壊に投じられる。
第374輸送航空団
は
横田基地に
ロッキード・マーティン C-130H輸送機を配備していた。
第7空軍
は
仮想敵は北朝鮮
であり、
北朝鮮爆撃
北朝鮮地上部隊殲滅
が
任務である。
ロッキード・マーティンF-16C/Dブロック40ファイティング・ファルコン戦闘機を装備する
第8戦闘航空団(韓国・群山基地)
は
対地、対空の両方の戦闘に対応する。
北朝鮮への爆撃
が
主任務である。
第51戦闘航空団(韓国・烏山基地)は、
ロッキード・マーティン F-16C/Dブロック40ファイティング・ファルコン戦闘機
が主装備である。
対地攻撃、特に近接航空支援能力を重視した設計のフェアチャイルド A-10A/OA-10AサンダーボルトⅡ攻撃機
も装備し、
押し寄せる
北朝鮮地上兵力の機械化部隊、機甲部隊
親北朝鮮派の韓国人ゲリラ部隊、
主体思想派の韓国人ゲリラ部隊、
へ
の攻撃(近接航空支援)
が
主要な任務である。
第5空軍
が
日本を基盤とし、
広く西太平洋、インド洋をカバー
るのに対し、
第7空軍
は
北朝鮮爆撃
北朝鮮地上部隊への攻撃
親北朝鮮派の韓国人ゲリラ部隊の殲滅
に
特化している。
第11空軍第3航空団(アラスカ州エルメンドルフ空軍基地)
は
ロッキード・マーティン F-22Aラプター戦闘機、
ボーイング(旧マクドネル・ダグラス)F-15Eストライク・イーグル戦闘爆撃機、
マクドネル・ダグラス/ボーイング F-15C/Dイーグル戦闘機、
ボーイング E-3セントリー空中警戒管制システム機、
ロッキード・マーティン C-130Hハーキュリーズ輸送機
を装備する大規模航空団で、有事の際は各地に展開する。
第11空軍第354戦闘航空団(アラスカ州アイルソン空軍基地)
は
ロッキード・マーティン F-16C/Dファイティング・ファルコン戦闘機
と
フェアチャイルド OA-10CサンダーボルトⅡ攻撃機
を装備する
対地攻撃任務を主任務とする部隊
で、
アラスカ州に配備されている空中給油機とともに、各地に展開することが可能である。
第13空軍
は
隷下に部隊をもっていない。
第13空軍のグアム島アンダーセン空軍基地
には
ノースロップ・グラマン B-2スピリット爆撃機
が展開し、
東アジアの危機に対応していた。
第13空軍
は
2012年に解隊される。