矛盾
時々思う。今「この子」に必要なのは、ダンスの練習でも国語の読み取りでもなくて、夜になったらしっかり寝ることや、朝起きて顔洗って食べる朝ごはんじゃないかって。まして鍵盤ハーモニカの練習なんかよりも、爪伸びてるなぁ、切っとこか。昨日はお給食で何食べたん、美味しかった?っていう、何でもない会話じゃないかって。でもそれを必要としている子たち一人ひとりに充分にしてあげられない、学校という場所の限界。それを本当にしてあげられるのは、子どもたちが求めているのは、きっと自分たちではないという、教師という存在の矛盾。
全ての子どもたちが、
にんげんっていいな、
生まれてきてよかったな、と思っていられますように。