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自然は、人間の思うようにできてない!|縫製会社、木綿づくりに手を出した。#3

まず初めに、読者の方にお詫び申し上げます。新年のご挨拶に続いては、なんと昨年5月の記事だからです。申し訳ありません!
気を取り直して今回は、木綿づくりの第3回です。弊社代表 但馬(たじま)が汗だけでなく「血」まで流した夏の思い出、インタビュー形式でお送りいたします!by ダイナンnote編集部(以下 編)


【発芽〜草取り】 これだけ科学が発達してるのに。

但馬 突然だけど、自然は、人間の思うようにできてないんだなあって。
 木綿づくりで、世の本質を学んでらっしゃるようですね…。前回は、種と肥料をまいたところまでだったので、今回は発芽から草取りのお話ですね。もう去年、2024年5月の話ですが!

かわいい芽!

但馬 そう、芽が出るまではもう本当に楽しみで、2,3日に1度は見に行ってたんですよ。で、5月の20日頃に無事に芽が出て。当たり前だけどそれと同時に雑草も生え出してくるんですね。最初はもう、かわいいんですよ、雑草までも。でも、梅雨の後半くらいか、明けたくらいかな。草の勢力がすごいことになってて、もう全然かわいくないことになってて。綿花の背丈を超えそうというか、覆い尽くしそうな勢いで。

雑草も、まだかわいい!

編 草取り、どうされてたんですか?
但馬 最初は手で抜いてたんですけど、もう1日じゃ終わらないしスクワットの連続なんで、筋肉痛になるし、腰は痛いしで…。ある程度きれいになったと思っても、一週間もしないでまたすごいことになってるし。間に合わない!と思って草刈機を買いましたね。
夏の作業はもう危ないんで、みんなに手伝ってとも言えず、空調服を買って、2リットルの水と、塩分タブレット持って。毎週、多い時で週に2回は…。

鍬や柄杓に続いて草刈機も導入。弊社は縫製会社です。

編 それは本当にお疲れ様でした(笑)。そこで何か、学びや気づきがあったんですか?
但馬 「この草、食べられたらいいのにな…」って思ったんです。ほら、野菜とかって天塩にかけて作らないと美味しくできないじゃないですか。草なんて、放っておけばバカバカ生えてくるんですよ。この草が食べられるものなら、食糧危機とかも何とかなるかもしれない。これだけ科学が発達してるのに草が食えないって…。この世界は、自然の世界は、人間の思うようにはできてないと思いましたね。

本格的に暑くなる前は、社員も手伝ってくれました。ありがたい!

編 それが冒頭の一言目なわけですね!確かに、いい気づきですね。
但馬 あと良かった点は、体動かしてすごい汗かくので10月やったかな、高かった血圧の数値が正常に戻りましたね。水飲んで、塩舐めて、循環させて、 血がさらっとしたんでしょうね。
編 草取り健康法ですね(笑)。少しでも報われてよかったです。

【開花と台風】 ヒマワリと共に風にも負けず。

綿の種類で花の色も違います。

編 綿花が咲いたのは台風の前ですか?
但馬 台風の前に咲いたのもあったし、時差があって後に咲く花もありました。何種類かあって、それぞれに花も違って。そこに蜂も集まってきましてね。確かアインシュタインだったっけな。「もしも、地球上からミツバチが消えたなら、人類は4年で滅亡するだろう」って。蜂が来るってことは、まだ地球は大丈夫なんだなって思いましたね。
余談ですけど、最初、私の子供たちも手伝ってくれてたんで畑の周りヒマワリを植えたんですよ。興味持って観察するかなって思ったら、全然しない。でも、そのヒマワリの写真が去年の夏、一番の写真だと思ってます。

子供たちに観察されなくても、健気に太陽に向かい咲くヒマワリ(撮影:但馬)

編 いい写真ですよ!ここでも報われてよかったです。そして綿花たちも、台風を耐え抜いたと。
但馬 そうですね。台風の時はかなり倒されて絶望しました。もうダメだと。でも、「そこからでも復活するよ」と木綿作りの先輩に聞いていたので、支柱で支えてあげました。先に立てりゃ良かったんですけど、手が回らなくて。後からでも支えてあげたら、結構復活しましたよ。結局、1割もダメにならなかったです。

編 それなら本当に良かったです!後は特にトラブルもなく無事に進んだんですか?
但馬 それがまだあって…。支柱を作るとき、畑の周りの竹を利用しようと思って大きめのナイフを持っていったら、竹の前に自分の手を切ってしまいました。3針縫うケガで。割ろうとしてすぐ切ったんで、支柱を一本も立てずに病院行きでした。あと、畑に行くのが大変で車使ってたら、ぬかるみにハマってJAFのお世話になりましたね。

こちらに「支柱」が必要になることがなくて良かった…。

編 それは、ずいぶんと高価な綿花になりましたね…。
但馬 自然以外も、なかなか人間の思うようにはできてないですね(笑)。学びが多いです!
 


以上、いかがでしたでしょうか?木綿作りの第3回、今回は発芽から草取り、開花までをお届けしました!次回はいよいよ、収穫の話題をお届けしたいと思います。
年も新たに、「もっと稼げる縫製会社になる」ために、今年はより頻度の高い更新を心がけていきたいと思っておりますので、フォローしていただけると嬉しいです。
次回は2月の予定です。よろしくお願いします!

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