2023年2月の記事一覧
幻の公演プログラム ラオ・ハオ ショパン・リサイタル ④
第18回ショパンコンクール(2021年)ファイナリストとして、多くのファンを魅了した天才少年ラオ・ハオさんの、幻と化した来日公演の、大阪公演用の楽曲解説 ④ は、本公演メインとなる、ソナタ第3番です。
ピアノ・ソナタ 第3番
祖国ポーランドを出国して14年が経っていた。
春に父の訃報を知らされ、どん底の精神状態であったショパンの元に、姉のルドヴィカが遥々ポーランドから訪ねてくる。ようや
幻の公演プログラム ラオ・ハオ ショパン・リサイタル ③
第18回ショパンコンクール(2021年)ファイナリストとして、多くのファンを魅了した天才少年ラオ・ハオさんの、幻と化した来日公演の、大阪公演用の楽曲解説。
③ では、アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ、3つの華麗なるワルツをご紹介します。
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ
この曲は、まず後半のポロネーズの部分から作曲された。管弦楽を伴うピアノ協奏曲として、ショパ
幻の公演プログラム ラオ・ハオ ショパン・リサイタル ②
第18回ショパンコンクール(2021年)ファイナリストとして、多くのファンを魅了した天才少年ラオ・ハオさんの、幻と化した来日公演の、大阪公演用の楽曲解説。
② では、ノクターン第17番、バラード第4番、スケルツォ第2番をお伝えします。
ノクターン 第17番 Op.62-1
ショパンの生前に出版された最後のノクターンのひとつ。
上昇アルペジオによるドラマティックな導入から、いきなりショパ
幻の公演プログラム ラオ・ハオ ショパン・リサイタル ① 動画メッセージ付き
第18回ショパンコンクール(2021年)ファイナリストとして、多くのファンを魅了した天才少年ラオ・ハオさんの、幻と化した来日公演。
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ラオ・ハオさんから届いた、大阪公演に向けての動画メッセージ♪
我が国のコロナ対策下で滞在許可が得られず、公演は全て中止となってしまいましたが、大阪公演のプログラム解説文は、主催の日本演奏家支援協会の依頼を受け、既に用意してありましたので、以下、ご紹介致しま
ジョージ・セル【指揮台のタイラントと呼ばれて】1969年8月24日
本稿の狙い(というほどのものでないが)はこちら。
セルの音楽的故郷
オーストリア=ハンガリー帝国時代(1897年)のブダペストの生まれで、20世紀後半(1970年)のクリーヴランドに没したハンガリー系ユダヤ人のセルは、「・・・のひと」と括れない存在。
そのなかで音楽面の「故郷」「原点」「(クリーヴランド以外の)重要都市」はウィーン、プラハ、ザルツブルクと考えられる。
学んだのは二重帝国の首都ウ
【公演レビュー】2023年2月23日/東京二期会オペラ劇場 プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」(ベリオ補作版)
己の実力をふまえた好プロジェクト
上演の詳細は下記リンク参照
歌手は全員際立ったところはなかったが、破綻も目立たず。ひとつ注文をつけるなら、トゥーランドット役とリュー役の歌手に容貌、声質の両面で対照性が乏しく、前者はショボく見え、後者は恰幅が良過ぎた。
オーケストラは薄手のサウンドで時折情けない音を出したが、指揮者は堅実に音楽をまとめた。歌手の力量を考えれば、この程度のオーケストラで良かった
フルトヴェングラーの代表的な名盤
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886~1954)は、世界最高のオーケストラとしての呼び声が高いベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を率いた指揮者です。
ドイツ出身のロマン派作曲家の作品を得意とし、ベートーヴェンやシューベルト、ブラームス、ワーグナーの楽曲の演奏を数多く指揮しました。特にベートーヴェン作品の指揮者としては権威とも言える存在です。
活躍した時代から、フルトヴェングラーが指揮した