両肩の重みという幸せ
販売の帰り道
私は後ろ席に乗った。
その日は最高気温28度の暑い日で
曇りだったものの
一日販売で
なかなかにハードだった。
私でさえ500mlのペットボトル3本飲んだし
タオルは汗だらけになった。
お昼とトイレ以外
私は立ちっぱなしだ。
(利用者は疲れたら座ってもよい。)
販売に疲れた利用者Aさんは
疲れて車内で寝ていた。
声を張り上げ
よく動いていた。
眠りたくもなるだろう。
途中
私の右肩に重みを感じた。
どうやらAさんがもたれかかって寝ているらしい。
か、かわいい…!
私は内心メロメロだった。
起こさないように静かにした。
そのうち利用者Bさんも眠くなり
私の左肩にもたれて眠りだした。
か、かわいい…!!
内心叫び出したくなるほど嬉しかった。
マスクの中でニヤニヤした。
両肩の重みは
幸せの重みをだと思った。