語彙力こそが教養である/齋藤孝
語彙力という言葉を意識したのは高校生の時。
文章や詞にセンスを感じる人は
文章を書くことが大好きだった私にとって
いつでも憧れであり
語彙力を上げることは
いつまでも私の目標である。
著者の斉藤さんは素読(声に出して文章を読む)を推している。
確かに私も文章を書いた後に心の中で読み返し
歯切れがいいか
長すぎるわかりにくい文章になっていないか推敲する。
心惹かれる文章とは声に出したくなる。
声に出すとその美しさに感嘆してしまう。
胸に痺れるのである。
そういえば昔、「声に出して読みたい日本語」という本が売れていたなぁと思ったら
著者は一緒だった(笑)なるほど。
斉藤さんは素読の他にも
・テレビ録画を倍速で見る
・スマホや電子辞書で気になった言葉をどんどん調べる
・ロシア文学に触れる(特にドストエフスキー)
・気になった文章を書く人を見つけたら、とことんその人の文章を読む
・夏目漱石や太宰治等を読む
・シェイクスピアを読む
等を語彙力向上のやり方として挙げている。
この中で私がやっていないことはドストエフスキーを読むことと、倍速でテレビを見ること。
ドストエフスキーの文章が引用されていたが
なるほど、確かに声に出したら面白い。
そして改めて太宰治の引用を読むと、やはり太宰治はすごいなと唸らざるを得ないし
シェイクスピアにしても名作と呼ばれる作品を生み出しただけあるよなぁと感心する。
少々、色んなこと知っている俺ってすごいだろう(ドヤッ)、イケメンより優れている俺(ドヤッ)という著者の声が聞こえてくることが
残念ではあるが
語彙力向上するために何をしたいか分からない方におすすめ。
ちなみに漫画家ではあるが、うすた京介さんの語彙力はすごいと思う。
なんかのサナギ、純くん不潔、ボスケテ、どすこい喫茶ジュテームなど
声に出したい感が半端ない。