車掌が高架下に飛び降り重症は、イジメの原理
2016年9月21日の事です。
東花園駅で、車掌が、高架下に飛び降り、重症を負いました。
この出来事を見ると、学校や社会で起こっているイジメの原理が分かります。
いじめには、大きく分けて二つの種類があります。
1、暴力や恐喝など、いじめというより、犯罪に該当する種類のもの。
一部の人が行います。
2、言葉や態度による行為や、集団的な行為。
ほとんどの人が行う可能性があり、自分が加害者であると気づいてない事が多いです。
東花園駅で起こった事件は、2番の、言葉や態度による集団的なイジメです。
イジメている方は、自分に非があるとは、まるで思っていません。
◇東花園駅での事件を、大まかに追います。
・別の駅で、人が線路内に侵入した事により、人身事故があり、電車の運行が遅れました。
・東花園駅で、車掌が電車の遅れについて客との対応をします。
多数の客が駅員に言葉・態度により集団で詰め寄ったと考えられます。
・車掌は、突然「もう嫌だ」と叫んで線路に降り、さらに、7メートル下の高架下に、飛び降り重傷を負いました。
突発的な自殺行為です。
電車が遅れたのは車掌のせいではないのですが、車掌は、大勢の人に、集団で責められています。
責めているほうは、自分が悪い事をしているとは思っていません。
それどころか、「自分達は電車が遅れた事による被害者であり、当然の事をしている」という感覚かもしれません。
これが、言葉や行動による集団いじめの原理です。
基本的に、この種のいじめは、標的を見つけて(弱い立場の人を見つけて)、自分のストレスを発散させる事により起こります。
今回の事件の場合、電車が遅れた事によるストレスを、車掌に向けて発散しています。
対象の相手の違いはあれ、これは、ほとんどの人がやっている事です。
家族を相手に…、新人を相手に…、気の弱い人を相手に、などなど。
この行為が、学校や会社などの集団組織の場で起こると、自殺の可能性が生まれます。
現在は、ストレス社会なので、大人も子供も、普段から多くのストレスを抱えています。
ちょっとしたきっかけで、今回の車掌のような標的を、集団の中に見つけた時!
胸に抱えているストレスを、標的に対して発散してしまうのです。
大人であれ子供であれ、気が付かないうちに、誰かをイジメている事(標的にストレス発散している事)を、心にとめておかなければいけないと思います。
そして、普段からストレスを発散する方法を作っておかなくてはいけませんね。
スポーツで、汗を流したり。
お笑いを見て、大笑いしたり。
私の場合は、歌を歌ったり。
気づかないうちに加害者にならないように、ストレス発散の方法を見つけておきましょう。
誰にも迷惑がかからない場所で、思いっきり「あ~~~~!」って声を出すだけでも、すっきりしますよ。