鍼灸治療の効果📖
鍼灸治療の効果は、
①身体の痛みを和らげる
②身体を動かしやすくする
③心身がリラックスする
④免疫力が高まる
⑤身体を丈夫にする
なんでそんな効果が出るのか❓
分かりづらいと思いますが詳しく書いてみたいと思います📝💦
鍼灸は、解剖学的な観点からの皮膚・脂肪組織・筋膜・筋肉・骨膜・骨・動脈・静脈・リンパ腺・神経及び東洋医学的な観点からの経絡経穴に適切な刺激を施すことで、生理学的な生体反応・ホメオスタシス機構を発現させて、陰陽五行のバランスを整え、全身の気血津液の繋がりを邪魔している滞りを除去し、六蔵六腑(六蔵:心臓・肺・肝臓・腎臓・脾臓・心包 六腑:胃・小腸・大腸・胆嚢・膀胱・三焦)に気血津液を円滑に循環させて、心身・エーテル体の機能を回復させることを目的に行います😊
西洋医学的にいえば、
鍼灸で身体の一部を刺激すると、中枢神経の中にモルヒネのような役割をもったホルモン(内因性オピオイド)が放出され、このホルモンが、痛みを脳に伝える神経経路をブロックします。
神経を刺激して血行を促進し、痛みや疲労の原因となる物質(Fatigue Factorというたんぱく質やブラジキニン、セロトニン、ヒスタミン、アセチルコリン、プロスタグランジン)を老廃物として排出する作用も持っています。
ヒトの持つ自己免疫力を賦活させる働きについても様々な研究がされていて、灸を使った施術では、微小な熱傷を皮膚に与えることで、
白血球(マクロファージ、リンパ球(B細胞、T細胞、NK(ナチュラルキラー)細胞など)顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球))の血中内増加が確認され、身体に侵入した病原菌や有害物質の駆除や除去に効果があることが確認されています。
瀉血での血路突貫も身体を正常に整える上でとても効果的ですし、身体の異物除去機構も重要な役割を果たしています📕
生物の身体って凄いですよね🐹
鍼灸療法で有効性がある病気例:WHO-
【神経系疾患】
神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー
【運動器系疾患】
関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
【循環器系疾患】
心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
【呼吸器系疾患】
気管支炎・喘息・風邪および予防
【消化器系疾患】
胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾
【代謝内分秘系疾患】
バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
【生殖、泌尿器系疾患】
膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
【婦人科系疾患】
更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊
【耳鼻咽喉科系疾患】
中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎
【眼科系疾患】
眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい
【小児科疾患】
小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善
※上記疾患のうち「神経痛・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腰痛」の慢性症状については、医師が医療上必要と認め、医師の同意を得たものは、鍼灸の健康保険の適用が認められています。
なお、筋麻痺や関節拘縮といった症状の改善が期待出来たり、制限のある関節可動域の拡大、筋力増強を促すことで症状の改善が期待できると医師が医療上必要と認め、医師の同意を得たものは、あん摩・マッサージ・指圧での施術で、健康保険の適用が認められています。
鍼灸の副作用
(1)全身性の副作用
疲労感・倦怠感(鍼受療患者の8.2%)、眠気(2.8%)、主訴の一時的悪化(2.8%)、刺鍼部の掻痒感(1.0%)、めまい・ふらつき(0.8%)、気分不良・嘔気(0.8%)、頭痛(0.5%)など。
(2)局所性の有害反応
微量の出血(総刺鍼数の2.6%)、刺鍼時痛(0.7%)、皮下出血(0.3%)、施術後の刺鍼部痛(0.1%)皮下血腫(0.1%)など。このほかにも、稀にですが、金属アレルギーなどが報告されています。気胸や過剰な内出血、過度な火傷にも注意が必要です⚠️
鍼灸は怖いとか痛いというイメージがある方が多いですが、とても効果的なので是非一度鍼灸院に足を運んでみて下さい🙏