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「チーム・ジャーニー 著者による本読みの会 第16話『ともに考え、ともにつくるチーム』」に参加しながらまとめてみた(最終回)

 3/29から4か月にわたって開催された読書会も今日が最終回となります。

ともに考え、ともにつくるチーム

一人ぼっちにはしないチーム

 太秦さんが社長の元から戻ってきたところから始まります。その間にチームメンバーたちが話し合い、自分たちのリズムを取り戻そうと結論を出していたみたいです。いいメンバーたちや😭

「やろう、最後のジャーニーを。みんなで!」

一人で越えられないなら、ともに越えよう

 ユーザーを巻き込んだ検証とそこから得られるフィードバックへの適応に取り組もうとしています。

「ユーザーに正解を求めて、答え合わせに行くのではなく。答えるべき問いを見つけるためにです。」

 仮説検証の教えを西方さんと蔵屋敷さんから聞き、3つのステップで実践していきます。

1. 利用の現場を観察する
2. 観察で得られた知見を棚卸しして、その結果を解釈する
3. 新たに立てた仮説をもとに再度検証を行う

 2の「観察で得られた知見を棚卸しして、その結果を解釈する」は、利用者が何をやっていたか自分たちで再現しながら、その行動の背景を探っていきます。

 3の「 新たに立てた仮説をもとに再度検証を行う」で実際にユーザを招いて、テストを行ってもらいます。

なぜあなたはイマココにいるのか?

 江島さんに最後に実施したユーザーテストの記録を報告している最中、どうしてこんな結果になったのか質問される中でいろいろ答えていきます。

「私は自分が何者でもないことを自分でわかっています。」
「でも、チームがここにいてくれたから。みんなとの関わりの中で、自分が何をする者なのかに気づくことができました。」
状況を変える最初のきっかけとは、分断に気づけた者のささやかだけど、これまでにはない一歩、越境にほかならない。
ともに考え、ともにつくることができたからだと思います。」

 ここでエンドロールが流れてくるのが浮かんで来ますね😭

「やっぱり、このチームを解散します。」

 ええええええええええええええええええええええええええええええええ😲

ともに考え、ともにつくる

 仮説検証によるプロダクトへの向き合い方の解説。

仮説を立て、検証する

 特に最初の段階から捉えておきたい仮説の構造を1枚のフォーマットでまとめたものとして仮説キャンバスが挙げられていました。

 そして仮説キャンバスを書こうとして書けないならば、仮説を立てるだけの情報が足りていないということで、対象領域に関係するデータや情報を集める調査とその分析、想定ユーザーや状況の観察を行い、仮説検証の前段階をしましょう。

 調査分析、仮説立案、その後の検証、これらを一本通しでやることが推奨されています。仮説を立て、検証し、新たな仮説を得る繰り返しになります。

 検証の方法として以下のものが挙げられていました。

✔ ユーザーインタビュー
✔ アンケート
✔ プロトタイプ検証
✔ MVP検証

 自分たちで想定ユーザーになりきって、プロダクト(プロトタイプ)を運用テストするアクティングアウトという手段も紹介されています。想定ユーザーの動きがイメージできないところがあるなら、それは理解が不足しているところになります。

”現実歪曲”曲線の上を行け

検証活動として望ましいのはいかにリソース(時間、コスト)をかけずに、よりリアリティのある反応を得られるかということになります。

 プロダクトそのもの以外の手段で、現実に近い利用状況を生み出すことが挙げられています。(ノンコーディングなど)

多様性重視の重層型(重奏型)仮説検証

仮説検証には開発チームも関わり、プロダクトを使う状況やユーザーの思考、行動を作り手自身に刻みこんでおく

 検証活動にもジャーニーを取り入れることで、検証活動の度合いにメリハリがつけられます。

 仮説には構造があるということで、「UIの仮説」「機能の仮説」「課題の仮説」が挙げられており、そのレイヤーの認識を合わせておく必要があります。

 一人で仮説検証するよりも複数名で仮説検証した方が一人では形作れない仮説構造に仕立て上げていくことを仮説構造の重層化(重奏化)としています。ゆえにチームの多様性が重要になってきます。

正解のないプロダクト開発だからこそ、誰もが自分の解釈、意見を持って良い
自分の仮説を持つこと、それ自体がプロダクトづくりへの貢献となりうる

ユーザーを巻き込んだ検証

 重奏型仮説検証の行き着く先は、想定ユーザーの巻き込みということで、当事者を巻き込んでいくことが重要です。ただしユーザーの声を聴いてそのまま開発しようということではなく、外在化した仮説構造を鍛えるのが狙いとなっています。

ともに考え、ともにつくる

チームのジャーニーとは、そのチームが思い描く世界(いわばビジョン)の実現まで延々と続いていくわけです。

 企業理念を実現するためのプロダクトであるはずなので、そことも結びつけば強力な推進力になりますね。

状況を突破しようと「越境」の一歩を踏むのは、たった一人からでも始められます。でも2歩目、3歩目、そしてその先を踏み続けていく際に伴う困難は、やがて一人では手に負えなくなるでしょう。そんなとき、ともに背負ってくれる存在が、チームです。

終わりなきジャーニー

 エピローグです。やっぱりあのチームは解散してしまいました💦

 色々と書いてしまうとネタバレになってしまうので、是非買って読んでください😝

 このエピローグは、最初のプロローグへとつながるように作られています。第1回の読書会でもそう説明がありましたが、ここまでたどり着いてから見返すプロローグは格別ですね🍷

関連イベントなどの告知

 読書会自体はこれで終わりになりますが、最後に関連イベントの告知がありました。

 また次は「正しいものを正しくつくる」読書会を予定されているそうです。

 さらに、カイゼンジャーニーでもあったように、CodeZine でチームジャーニーの補足的な連載をされるようです。こちらも楽しみですね。

感想

 「ついに終わってしまった」が最初の感想でした。3/29から始まり4か月間、毎週日曜日朝8時からこの読書会に参加するのが習慣となっていたので寂しくもあります。1回だけ寝過ごしたのもいい思い出です😅

  本の内容に関しても、ここは状況似ている、これは使えそう、そんなことになるんや、とこんな感じで聞いていました。実際に現場で導入するにはそのための前提条件をクリアして、自分たちの現場で使えるようにアレンジしたりする必要があるのかなとも感じていました。まずチームがどの段階にいるのかそういう分析もみんなとしていきたいと思いました。

 あとはやっぱりカイゼン・ジャーニーを読んでいた方がもっと楽しめたんだろうと思ったので、積んでいるカイゼン・ジャーニーも消化したいです。

 最後に、チームジャーニーを読む機会を与えてくれ、毎週朝早くから開催してくださり、ありがとうございます。読んだことを実践していけるよう頑張っていきます。


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ふじい
😉

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