#75 0歳児が朝目覚める瞬間を共にする喜びの裏側で起こっているシビアな駆け引き

4歳と0歳のボウズたちを持つ父親です。将来のボウズたちに手紙を書いています。ボウズ達よ、いつか酒の肴にしておくれ。

さて。0歳児のキミへ。お父さんは時計(携帯)をみながら急ぎ仕事から帰ってくる。キミが起きているか寝ているか微妙な時間だ。
お父さんは玄関を開けると寝室のドアを開けて、キミがまだ寝ていないことがわかりホッとする。「間に合ったー」

着替えているときに寝てしまわれると寂しいので仕事帰りそのままの格好で急ぎリビングへ。キミはお父さんの死角になるテーブルの陰で、ずりばいをしていた。お父さんの気配に気が付くと、体の向きを変えて、お父さんを見る。認識するまでの若干の間があって、大きく口を開けて、顔を綻ばせて、足をバタバタさせて、お父さんの方で高速ずりばい(ハイハイではない)でやってくる。「ただいまー」
キミはお父さんの足元にやってくるとまずはお父さんの足の甲のあたりに手を置き、反対の手はお父さんの膝の方へ伸ばし、上体を起こす。
そしてもう片方の手もお父さんの反対の膝へ。つかまり立ちだね笑。

キミはサービス精神旺盛で、本当に心地よい笑いをする。お父さんが帰ってくるとキミはいつもにっこり笑って高速ずりばいで足元にやってきて、つかまり立ちをする。ニコニコしながらお父さんの方を見ている。いつもすこぶる機嫌が良い、というか全然泣かないよ。お兄ちゃんの時は、よく泣いていた印象があるので、キミの落ち着きぶりと笑顔の振りまき頻度には驚かされているよ。

お父さんはキミの笑顔を見て、心から笑う姿を見て、いつも学んでいる。好きなものや心地よいときに、こんなに感情を出して笑うことができるのは素敵なことだ。お父さんはちゃんと自分も笑っているかなとハッとさせられることがあるよ。キミがこうやってきてくれて、感情を示して笑顔を見せてくれる一方で、キミにお父さんの笑顔は届いているかな。
お母さんもキミの様子を見ていつも笑顔が滲み出ているし、きっとお父さんもそうだね笑。

いくつになっても、楽しいことや嬉しいことがあって笑えることは幸せなことだね。お父さんもお母さんも率先してキミに伝えないといけないのだけど、キミから学ぶことが本当に多い。忘れていたものを気づかせてくれて、とても感謝だ。ありがとう。

今朝はキミが目覚める瞬間に出くわしたよ。だいたい毎朝、バタバタして気づけばキミが起きていることが多い。今朝はキミの横で並んで寝ていたら、お父さんの気配に気づいてキミはゆっくりゆっくり目を開いて、半分くらい開いたらまた閉じて、お父さんはその様子を見てクスクス笑っていると、完全に目が覚めたようで、目をぱっちり開けた。寝ぼけているのか、よくわからない表情をしていたね。起こしてごめんね。
キミの瞼の動きは、慌ただしい朝の時間を忘れる程にとてものどかで、その1/2倍速くらいで流れる愛くるしい時間を急かしてはならない、とお父さんはキミの瞼が開き切るのを待って、「おはよう」と抱っこをした。

そして、その対極にある現実の時間に戻った後には、しっかりと駅まで走り、階段も二段飛ばしホームまでダッシュし、いつもの電車に乗った笑。
と、余裕そうに書いているがギリギリだった。玄関で靴ひもを結ぶときに若干焦って手が滑って玉結びっぽくなってしまい、修復に手間取った笑。
キミのまぶたの動きの裏でお父さんはこんな駆け引きをしているよ笑。

キミが寝静まった後、お父さんは寒さに負けずに最強に着込んで、走りに行く。そしてキレのある二段飛ばしを明日もできるように(※)、誰もいない公園で反復横跳びで追い込んでいる笑。

これから羽ばたくキミへ。(※)実は今週末が年始最初の公式戦なんだ。負けられないからね。キレのある二段飛ばしは軽いもんだよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?