映画【シビルウォー】のダークユーモア
キャラクター
リースミス 先輩戦場カメラマン(幾つもの賞を取っている、優秀なベテラン)
ジェシーカレン リーに憧れる駆け出し写真家
←何度も新たな展開を巻き起こす台風小僧。
ジョエル 記者 インタビュアー 戦争で興奮する。
サミー 老記者 リーが、心配だから来た人。
ダークユーモアのシーン。
アジア人の記者仲間二人組の車と並列走行して、後部座席の窓から隣を走る車に移るスタント。
アジア人⇆ジェシーカレン 移動する車を変える。
↑単なるスタントとしては地味で中途半端、
ふざけて逸れたら、兵士に捕まってしまう。
アジア人が、二人とも殺される。
その後、老記者サミーが車で兵士を轢いて吹っ飛ばし助けにくるゾンビ映画のようなドタバタ展開。
戦場カメラマンの穏やかな日常の描写
無関心を装い、本格的な内戦状態に無い穏やかな地域に着く。
戦争の残酷さを伝え、争いで流れる血の量を減らしたいという使命感によって、いつも常に張り詰めているリースミス。
それと対照的に、戦争の真っ只中、穏やかな地域で洋服店に入り、呑気にショッピングを楽しもうとする、駆け出し写真家ジェシーカレン。
そんなジェシーを見て、半ば呆れながらも気持ちが楽になり、残酷な戦場と向き合うのを一旦辞めて、普通の感覚を取り戻すリースミス。
ジェシーカレンは、ジョークというテクニックで、憧れであるリースミスの仕事場の姿とギャップのあるプライベートの穏やかな笑顔を撮影した。
ラストシーンの盛り上がり
リースミスは内戦が、本格的なクーデターへ発展する前に止めるようとしていたが、結局間に合わなかった。
幾つもの賞を取り、戦争の残酷さを伝える為に苦心してきたのに、それが無駄だったと感じ絶望するリースミス。
気を取り直し、次の戦争を止める為にクーデターを撮影しにいく。
リースミスはジェシーカレンと出会い、今まで仕事漬けで麻痺していた戦場では無い、日常の感覚を取り戻したのもあり、戦場の恐ろしさに対して少し弱くなっていた。
逆に、ジェシーカレンはリースミスから戦場カメラマンとしての覚悟を学び、初めての大きな現場を前にして、やる気に満ち溢れている。
ジェシーカレンは危険を顧みず、撮影を行なった。そして、前に出過ぎて敵に撃たれてしまう。
リースミスがジェシーカレンを守る為に身代わりとなって弾丸を受ける。
自分を庇ってくれたリースミスが撃たれているその様子さえ、撮影するジェシーカレン。
リースミスの教え通り、戦場カメラマンとしてはプロフェッショナルのメンタルになったジェシーカレン。
大統領の死に様を撮影する為に、憧れていたリースミスの死に対しても立ち止まらず、進み続けるジェシーカレン。
大統領に対して、死ぬ前に伝えたいメッセージは何か質問する。
大統領「ドントキルミー」
多くの人間が死んでしまう重大な意思決定を行った人間が、自分が殺される覚悟は無かったという皮肉な展開。
その後すぐに、大統領は撃たれて殺される。
大統領の死体を掲げながら、「大物をしとめたぜ!」みたいな誇らしげな笑顔を浮かべる、南西部兵士の記念写真がエンドロールで流れる。
↑この笑顔は、ジェシーカレンがジョークを言って和ませたのかも?
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