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業界トップの成長率を誇るノジマ、VAIOの買収で描く未来戦略とは?


家電量販店業界で圧倒的な成長を続けるノジマが、今回またも大きな一手を打ちました。2024年11月11日、ノジマはパソコンメーカーのVAIOを112億円で買収すると発表しました。

この動きは、ノジマの成長戦略と業界での立ち位置を考える上で非常に興味深いものと僕は思います。

ノジマの業績の素晴らしさ

まず、ノジマの業績の素晴らしさについて触れておきましょう。ノジマは近年、家電量販店業界の中でも突出した成長を遂げています。2024年3月期ので、前期比21.6%増という驚異的な成長率を記録しました。この成長率は、業界大手の中でもトップクラスです。

例えば、業界最大手のヤマダホールディングスの2024年3月期の売上高成長率が約9.5%、ビックカメラが4.1%の減収、エディオンが6.1%の減収という状況の中、ノジマの21.6%増という数字は際立っています。唯一ヨドバシカメラが10.5%増と好調でしたが、それでもノジマの成長率には及びません。

成長の背景にある戦略

この成長の背景には、ノジマの独自の戦略があります。

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