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上も下も横もずるい人がいる社会人は、


さてさて、今週もサラリーマンをしていました。

自分がどういう人間なのか考えています。というのも先日、Tさんという役員に自分からブチキレてしまって、久しぶりに感情を露呈してしまったことを後悔しつつ、こういった感情的で話し合いのできない人間にならないようにと気をつけていたのにと思ったから。

元々はといえば、幼少期の頃は引っ込み思案でいつも黙って過ごしていました。
だけど社会人になって、なりゆきで29歳のときに管理者をするようになって、みんなを引っ張っていかなくてはならなくなり、プライベートでは毎週通っていた某コーヒー屋さんで東京から世界大会経験者の女性がやってきてプライベートで遊ぶようになって、しょっちゅう自分を変えなくてはと思うようなことが生まれて、自分を変化させると世界に自分なりの哲学を持ちだすようになって。気づくと上司に対して年1回くらいキレるようになっていました。
「ちゃんと自分らしく生きよう」、言葉にしてみると薄っぺらい哲学を実践しだした気がします。

ここで1つ、これまで自分語りはカッコ悪いし、興味を持つ人なんていないだろうと思って書いてこなかったのですが、以前、又吉さんの「夜を乗り越える」というエッセイを読んだとき、誰かが本音で書いたモノを読んだことで、内省ばかりしている自分もこれでいいんだと思えたことがあって、今回しっかり書いてみようと思いました。

さて。
この手の上司に怒りを覚える初めてのことは5年くらい前です。
そのときはエリアマネージャーのLさんに対してでした。Lさんと業務が終わって店舗で話しをしていると、人事の話しになりIくんという店舗で絶望的に仕事のできない職員のことについて、隅に追いやろうと言い出したのです。
ぞんざいに処遇しようとしていたのが分かり、手が震えるほどに怒りが込み上げました。

「どういうことですか」

「〇〇(Iくんの名前)は使えないから、仕事を教えるのは辞めて、これからは適当にやらせておけ」とエリアマネージャーが言ったのです。

他の店舗で人手が足りていないらしく、使い捨てのように扱おうとしたのでした。そのときに人前で感情的に怒った初めてのことです。
「どうしてそういうことになるんですか!今日はもう帰ります!」
ブチギレて半分泣きながら帰りました。
確かにIくんは仕事はできないですが、だからといって会社都合でいいように使っていいことにはなりません。

そうして言い逃げをするようにキレて帰った結果、最後に携帯電話を取り出しているエリアマネージャーの姿がドアの隙間から見えて、翌日話しをするとそのIくんへの処遇は消えていました。
彼は今でもぼくが管理者をしている店舗にいます。しかしあのとき感情的になったのを今でも思い出すとよくなかったと思います。

8年前。
管理者になるときにぼくは職場に通うのが嫌にならない環境を作ろうと思いました。正直、仕事へのモチベーションは1mmも持っていない人間で、管理者になることが決まったときは心が半分暗幕に覆われたようでした。「悲報、悲報、悲報」と警報が鳴っているなか、でもどうせやるのなら・・・と考えてもいて、どうせならこの立場でしかできない役割をしようと1つのテーマを決めました。
同僚が暮らしを誇れるものを作る。

しかし、人間というのは弱く職場で管理者をしていると「最初から最後までやるべきことをできる人」というのはほとんどいないことを知りました。必死に管理者をして職員と向き合っていると、それぞれに弱さを抱えていて、小学生のように「ワシはそんなのやらん」とわがままを言いだす人がいたり、こっそり「自分だけはいいでしょ?」とベテラン社員がサボっていたりした。
しかしそれが部下や同僚であれば、「その気持ちはわかります。でも一緒に頑張りましょう」と接することができたのですが、上司がズルをしていたときは我慢ができない性格のようでした。

そして先日、役員がズル・・・というか自分本位に行動していてついブチギレてしまいました。
5年前の再来。一方的に感情的にキレてそのまま携帯電話を切りました。
いくらかのカウンターを喰らったのですが、そもそもはTさんが店舗で大人気ないことから始まったので話しの最後は「まあ気をつけるよ」と言ってくれました。


しかし、また感情的になったことを反省をしています。
言いたいことを伝えるだけなのはズルいと思います。ちゃんと会話をして、「〇〇ということがありました。これは事実ですよね」と確認をしながら、「なので今後はもっとこうしてくたさい」と伝えるのがいいと思うのです。

一体いつからそんなスイッチが付いたのか。上司や先生、目上の人間に対しては親切じゃなくても大丈夫、そんな気持ちがあります。

「自分らしく生きる」ということが幼い頃にできなかった人間が、社会人になって必死に頑張っています。
まだまだ未熟ですがこういう人間もいる。そんなことを書いてみたいと思ったのでした。
終わり。

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