続編を読みたくなる「火星無期懲役」
<SF(166歩目)>
想定外は無い。でも、シリーズとして読みたくなる。SFサスペンス、あるいはSFミステリー作品です。
火星無期懲役
SJ モーデン (著), Shinnichi Chiba (イラスト), 金子 浩 (翻訳)
早川書房
「166歩目」は、S・J・モーデンさんの作品は、読ませてくれる。
信じられないくらいのどんでん返しとかは無い。
しかし、それでも読む手が止まらない。そして、読後に次作を待っている自分を発見しました。
エンタメ作品としてイケています。
舞台が火星なのだから、その艱難辛苦は予想できる。
ちょっとしたことで、窒息、餓死、死ぬ原因はたくさんある。
それでも、火星開発を民間にゆだねると、同じようなこと起こりますね。
訓練シーンがちょっと長すぎだと思いましたが、火星に着いてからは無駄がない。水は無い、空気も極薄となると、やはりとても危険な場であり、開発は大変。ゆえに、訓練が厳しくなるが、損耗率を考えないと。そして、帰還を考えないと、これはリアルな世界。
以前に読んだSF作品で、火星開発をインドは「片道切符」で送り出すものがあった。
また、いろいろなことが起こる宇宙空間(これを描くのがお約束)を「睡眠」させると、宇宙飛行士には見えない世界になる。このような中で、読ませてくれるSF作品にするには!の回答の一つでした。
面白い。
#宇宙SF #SF小説が好き #火星無期懲役 #S・J・モーデン #モーデン #金子浩 #早川書房 #火星 #火星開発 #火星探査 #SF #SF #文芸 #小説