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AIとSFの盛り合わせ、尖った作品多い「AIとSF」
<SF(204歩目)>
AIとSFの盛り合わせ尖ったから、いろいろなことを考えさせられる作品集です。
AIとSF
日本SF作家クラブ (編集)
早川書房
「204歩目」は、日本SF作家クラブ編の「AI」「SF」にかかわるアンソロジーで分量あるので、とても考えさせられる本です。夢中で読み切ってしまいました。
「まえがき 日本SF作家クラブ会長 大澤博隆」
作家ではなく、SFを研究する立場。そして人工知能開発の研究者として、SF作家クラブでの考えを述べられている。
2022年末からの動きがすさまじいとのこと。
なんか実感します。ここにある12篇はとても参考になる書き下ろしとのこと。同意です。
「没友ぼっとも 高山羽根子」
作中に描かれる「インビテーション」というサービスが「いいね!」です。
こんなサービスからいろいろな物語が生まれそう。
なんか、高山さんが描くといつも楽しんで、そして途中で真剣に読める。
大好きです。
「愛の人 粕谷知世」
「少年院に入ってよかったと思う」と想定外の出だしからの展開が新鮮。
「ラオスに住んでいた実在の女性の口調や行動パターンがプログラミングされたんだそうです。AIなら、人間には不可能なほど辛抱強く、人間の話を聞くことができますからね」という一文にこの物語から受け止められること。
そして、この一文からの発展的な世界を見渡すことができる。
とても考えさせられました。
「秘密 高野史緒」
「容姿売買」ということに気づかされた。
「ある」けれど、ここまで考えたことがなかった。
「シークレット・プロンプト 安野貴博」
安野貴博さんは、現在政治の世界に進出中。でも、SFは書き続けて欲しい。
とてもスピード感ある作品の中に、「近未来」を考えさせられる。
「ザ・モデル」も実装に10年かからないかも。
何時もながら、読ませてもらいありがとうございます。です。
「人類はシンギュラリティをいかに迎えるべきか 松崎有理」
とても新鮮で面白い作品、書下ろしで短篇ですが、ど真ん中に刺さりました。
「セルたんクライシス 野尻抱介」
大好きでいつも読後に読んでよかったと思う。
この作品も裏切らなかった。
「この文章はAIが書いたものではありません 鳥海不二夫」
この短篇集で一番読んでよかったのは鳥海先生の巻末の文章。
大澤博隆会長、こんな読んでもらいたい「考え」を今後ともSF作品の中に挿入してください。この作品集を読んでよかったと思いました!!
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