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SF作家への刺激は旅「SF作家の地球旅行記」

<SF(211歩目)>
柞刈湯葉さんの視線がとても興味深いです。

SF作家の地球旅行記
柞刈 湯葉 (著)
産業編集センター

「211歩目」は、柞刈湯葉さんの旅行記。SF作家の旅でのとらえ方が見えてよかったです。

「飛ぶのは恥だが役に立つ(海外編・上海)」
もうSF小説の世界がリアルに実現している中国はとても興味深い。
私も最近の中国に伺い驚いたことは「日本語の翻訳書」がかなり多くなってきていること。
それと柞刈湯葉さんと同じく上海のリニアですね。磁力で浮いていると感覚がどうもなじめなくて(最初は振動が少なくて、そして「空気抵抗」で揺れてくる)、そしてあっという間に浮遊感が終わるで、身体が覚える前に終わる感じでした。
磁力による浮遊を体験しに行って、実は改めて空気抵抗について考えさせられる体験でした。

「琵琶湖マトリョーシカ構造(国内編・滋賀)」
竹生島、多景島、沖島。
特に、「有人湖中島」の沖島が興味深かった。
知らなかった世界です。

「人間を荷物とみなせば人馬一体(海外編・モンゴル)」
実は、昔々「突厥文字」に惹かれたことあり。
でも、モンゴルに伺ったことはなし。
とても興味深い章でした。

「琉球の長い午後(国内編・沖縄)」
やはりと言うか、何故か沖縄で眺める「ガジュマル」の木には不思議な、そして異様な植物の風格がある。SF作家の心をくすぐったような。
植物SFを期待します。

「穏やかな夜に身を任せるな、老いても石油を燃やせ(国内編・静岡)」
出張でそばを通りかかった相良油田。やはり柞刈湯葉さんも行ったんだ。。。と思いました。石油が身近なものではない日本人にとって、作中に出てくる石油はこんなところを見て感じた方が、よりリアル感が増すと思いました。
石油の埋蔵量にかかわるこだわりが理系でいいです。

何気に手にとった本ですが、柞刈湯葉さんの作品に「色づき」した。
ちょっと身近に感じながら、引き続きファンとして読んでいきたい。

この作品を読んでから知ったのですが、柞刈湯葉さんのこのシリーズはノートでも読める。思わずフォローして、これからも新作を読もうと思う。

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