憧れの柏島
夏、ずっと行きたかった高知県の柏島に行ってきた。
アクセス面が絶望的に悪くて、仕事している時には諦めていたのだが幸いなことに今は仕事をしていない。行くなら今しかない。
四国が大好きなので本当は自転車を車に積んで1週間くらいかけて横断するつもりだったんだけど、1人で行くのはやめてくれと母親に懇願されたので平日休みの友人を誘って行った。合計29時間の日帰り弾丸旅行である。
ただ柏島の海を見るためだけに片道7時間の運転。
仕事終わりの友人を助手席で寝かせて深夜の高速をかっとばした。
その日の予報は雨だったが、晴れる予感がした。
私と友人はわりかし強めの雨女なのだが、2人だけで雨予報の日に水の近くに行く時は大抵晴れる。
朝9時頃到着した柏島は、晴天で、風も波も穏やかで最高の海日和だった。
予想を遥かに上回る美しさに、羽織っていたラッシュガードも脱ぎ捨てて海に飛び込んだ。
ゴーグルをつけた青年が「ちんあなごいた!!」と嬉しそうに叫ぶのを遠く聞きながら、大きな浮き輪に身体を預けて小1時間程度揺蕩った。
それはそれは幸せな時間だった。
近くの港で身体を洗い、美味しい海鮮丼を食べ、それから4時間かけて帰路途中の温泉に寄ったところで、身体中えげつない日焼けを起こしていることが発覚した。
風呂など痛くて浸かれない。
痛くてバスタオルもあてられない。
服どころか、下着すら触れる場所が痛い。
地獄を見た。
地獄は1ヶ月ほど続いたし今でも日焼け後が残っているが、それでもまた、来年も行きたいと思うほだ綺麗な場所だった。きっと地元の方々の努力で、こんなに美しい海が保たれているのだろう。本当に素敵な所だった。
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