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お豆さん

 一月が一陣の風の如く走り去った。二月が今か今かと待ち構えてやってきた。バイバイ。さようなら。一月。こんにちは。よろしくお願いします。二月。二〇二四年の二月には何があるのかな?
 まず、二月三日は節分。今年も例年通りにお豆さん、恵方巻き、鰯を用意。恵方巻きは例年通りの海鮮巻き。二〇二四年の恵方巻きを食べる際の方角を調べる。「今年の方角は…」
 お豆さんは年齢の数だけ準備する。幼い頃はお豆さんが好き過ぎて年齢の数以上を食べたがってた。現在は年齢の数以上のお豆さんを食べたいとは思わない。年齢の数のお豆さんで十分になる。何故だろう?大人になったから?少しだけど寂しいような。寂しくないような。ゆるゆるな気持ち。ふわふわな気持ち。不思議な気持ち。ほろ苦くて酸っぱい感情が徐々にゆっくりと心を支配する。 

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びいどろ壜
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