ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した画像と他の宇宙望遠鏡が撮影した画像の比較画像 NASAが公開!
NASAは5月9日、NASAが誇る次世代宇宙望遠鏡ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した画像と同じくNASAが運用していたスピッツァー宇宙望遠鏡が撮影した画像を比較した画像を公開しました。
いゃ~スピッツァー宇宙望遠鏡が撮影した画像に比べて、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した画像の高細密さには驚きました!
では、さっそくその画像を見てみましょう!なお、この記事は、NASAが5月9日に公開した記事を元に翻訳、執筆しました。
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、NASAが誇る次世代宇宙望遠鏡で、ハッブル宇宙望遠鏡の後継機になります。
主鏡の口径は6.5mにもなり、暗い光に対しても、優れた感度と解像度で、遠くの宇宙を観測するのに適した赤外線(光の一種)を観測します。ちなみに、ハッブル宇宙望遠鏡の主鏡の口径は2.4mになります。
2021年12月に打ち上げられ、2022年1月に無事、観測予定地点であるL2ラグランジュ点に到着。観測機器の調整を進めてきましたが、同年4月に搭載された4つの観測装置全ての調整を終え、現在、今年の夏の本格的な運用開始に向けて、鋭意、観測装置の試運転中です。
上掲の画像(右)は、各観測装置の調整が上手くいったかどうかを確認するために4月に大マゼラン星雲を撮影した画像の一部の拡大画像になります。中赤外線観測装置MIRI(The Mid-Infrared Instrument)を使って撮影されました。
なお、大マゼラン星雲は、私達の太陽系から16万光年ほど離れたところにある、私達の天の川銀河の伴銀河(天の川銀河の周りを公転している銀河)になります。
スピッツァー宇宙望遠鏡が撮影した赤外線の画像(左)に比べて、一目瞭然、とても綺麗に撮れているのがよく解りますね。星間ガスまで空前絶後の高細密さで写っています。ビックリ!
ちなみに、スピッツァー宇宙望遠鏡は、2003年8月から2020年1月まで運用されたNASAの赤外線観測衛星で、さまざまな観測に取り組みました。
今後、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、約2か月に及ぶ試運転を経た後、今年の夏に本格的な運用が始まると、その高い性能を活かして、宇宙で最初の恒星ファーストスターや最初の銀河の探索、宇宙の再電離の詳細の解明などさまざまな初期の宇宙の謎の解明や系外惑星の観測などに挑みます!