〈短歌〉手の甲のシミひとつずつつなげたら天にきらめくわたしの星座
若い頃、あまり何も考えず、日差しをがんがん浴びていたら、中年過ぎてシミがあちらこちらに浮いてきた。
数年前は、とくに手の甲と顔のシミは気になっていて、自分の老け込んだ手と、当時通っていた動物病院の獣医師さんの若々しい手を比べショックを受けていたりした。
でもある日。
手の甲をじーっと見つめていたら、シミが星に見えてきた。
「これって、つなげれば星座になるんではないか」
そう思ったらどんどん楽しくなってきた。
どんな星座があるか調べたりした。
既存の星座に当てはまらなくても、自分オリジナルの星座だと思えばいい。
そう思ったらうきうきしてきた。
単細胞で良かった、と思う瞬間です。