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アイデンティティ


icloudを整理していたら発達心理学の懐かしいレポートが出てきたので、アイデンティティに関して大学で学んだ、少しの知識を記してみようと思います(笑)

アイデンティティの安定は、日々を楽しく過ごすために必須な要素です。

今の僕のアイデンティティは何とか安定していますが、いずれ再崩壊するでしょう(笑)

安定したアイデンティティをずっと保てる人なんていません。

立教大学心理学部の名誉教授である大野久先生でさえも、人並みに病んだり、塞ぎこんだりすると仰っていました。

心に関してのプロでさえも、心を病んでしまう時があるみたいです。

どうやら人間、みんな鬱っぽくなる時期はあるみたいです。(加藤純一さんでさえも。)

なので、事前にアイデンティティに関しての知識を蓄え、
それを病んだ時の処方箋にできたらいいっすよね。

まあ、病んでる時ってどうしようもないんすけどね(笑)

それではやっていきましょう。



Q:アイデンティティとはなんでしょうか。

アイデンティティは日本語で自我同一性と訳されます。

自我同一性というと難しいですが、自分自身の中で、
自分から見た自分像(主観的な自分)と、
他者から見た自分像(客観的な自分)が、一致しているかどうかという概念です。

主観的な自分像と客観的な自分像が一致している時、
アイデンティティが確立していると言います。
主観的な自分像と客観的な自分像が不一致している時、
アイデンティティが崩壊していると言います。

自分像に影響を与えるような大きな出来事(例:失恋や家族の喪失、職を失うなど)は、人間のアイデンティティに大ダメージを与えます。
そういった出来事を、心理学では、「危機」とよびます。

危機は、人間の自我に大いなる影響を与えます。

唯一の心の支えだった愛している人を失った時、
唯一の生きがいだった推しが亡くなった時、
唯一の生きがいだった仕事を失った時、
唯一の生きがいだったペットが亡くなった時、
唯一の味方だった両親から見捨てられた時、

「あれ、俺って愛されてなかったんだ。」
「あれ、俺って職場で邪魔者だったんだ。」
「あれ、俺って嫌われてたんだ。」
「あれ、俺って望まれて生まれたわけじゃなかったんだ」

ってなった時、

人間の自我(主観的な自分像と客観的な自分像)のバランスが崩れます。
(※この時、物理的な自分自身は、全く変化していない。)

この状態が、アイデンティティ崩壊状態です。

このように、アイデンティティとは主観的な要素です。
単なる思い込みです。
 
「自分ってこんな自分だよね。」
 
と、
 
「自分って周りから見たらこんな人だよね。」
 
という、二つの思い込みのバランスの有り様なのです。その二つの思い込みの間に生じるギャップの大きさが、アイデンティティの揺らぎの大きさです。このギャップが大きくなればなるほど、アイデンティティは大きく揺らぎ、崩壊します。(地震のメカニズムにも似ていますね。)

・自分自身を仕事ができると思い込んでいるが、実際は効率が悪く、周りから邪魔者扱いされている女性。
 
・自分自身を運転がうまいと思い込んでいるが、実際は乗り心地が悪く、同乗者に嫌がられている男性。
 
・自分自身を美人だと思い込んでいるが、実際は不潔で不衛生で、周りの人たちから引かれている女性。
 
・自分自身を歌が上手いと思い込んでいるが、実際は音痴で、カラオケで友人からウザがられてる男性。

上記の方たちは、発生しているギャップに気が付かないうちは、安定したアイデンティティを保つことができます。

しかし、気がついてしまうと、真実に向き合ってしまうと、危機をむかえてしまうのです。
 
そしてアイデンティティは崩壊してしまうのです。
 
 

ギャップに気づかなければ、幸せに生き続けられるんですけどね(笑)

でも人間は不思議と、いつか気が付いてしまうみたいです(笑)




 
Q:崩壊したアイデンティティはどうなるのですか。

崩壊したアイデンティティは必ず安定する方向へと歩みます。崩壊状態がずっと続くことはありません。
時間をかけて自我のギャップ(主観的な自分像と客観的な自分像のギャップ)は収束していきます。そうして崩壊したアイデンティティは時間をかけて再び安定へと落ち着きます。

また、安定したアイデンティティの在り様は、
危機状態(人生における絶望)の経験の有無、
積極的な関与(主体的に目標に取り組む姿勢)の有無
によって、以下の4つの状態に分類することができます。

 
① アイデンティティ確立型
→危機を乗り越え、自分自身と向き合い、主体的に自らの目標に向かって歩んでいる状態。
 
 
② アイデンティティ早期完了型
→危機を経験せず、自分自身と向き合わずに、受動的に目標へ向かって歩んでいる状態。行動に対する結果を、周囲の環境のせいにし続けている限り、本当の危機を経験しない。
(例:母親の言いなりになり、母親の敷いたレールの上を生きている人。人生における選択の決定権は母親が握っている。どこで誰と何をして生きるのかも全て母親が決める。行動した結果に対する責任を全て母親に転嫁している為、本当の危機を経験する事はない。)

 
③ モラトリアム型
→危機を経験し、自分自身と向き合っているが、目標が見つかっていない状態。

 
④ アイデンティティ拡散型
→危機を経験せず、自分自身と向き合わず、目標も無くただ漫然と生きている状態。行動を起こさない原因を、周囲の環境のせいにし続けている限り、本当の危機を経験しない。
 
 
以上です。
 
 

人間のアイデンティティは、人生の中で危機を迎える度に、①~④の中で変化するみたいです。

ずっと①でいられたらいいんですけどね(笑)

 
 



 
 

Hey Siri.

「次のアイデンティティ崩壊はいつ?」

中野

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