『RASA』相手の話を聴くときの4つのステップ
皆さんは、相手の話を聴くときに
意識していることはありますか?
私は、相手の意見をまずは受け取る
ということは意識していても
それ以上は考えていませんでした。
コミュニケーションの専門家である
ジュリアン・トレジャー氏の
『RASA』という4つのステップを知り、
まだまだ曖昧だったと振り返りました。
ステップ①Receive:受け取る
相手の言葉をジャッジしたり、決めつけたりせず、
まずは受け取りましょう。
相手が話しているときに多くの人は、
「返答」を準備しながら聞きます。
すると実際は、相手の話を聴いているのではなく、
自分にとって聞き取りやすいところだけ切り取り、
自分にとって都合よく解釈しています。
まずは、相手が本当に伝えたいことは何かを考え、
そのまま受け取りましょう。
ステップ②Appreciate:相手の考えを尊重する
人の考えに正しいも間違っているもありません。
その人がそう考えているという事実があるだけです。
相手が自分の考えていることを伝えてくれている
ということに感謝しましょう。
その意見は貴重なことだと認めましょう。
尊重するということは、その考えに対して、
「それでいいよ」と伝えることでもありません。
その時点で、ジャッジしているからです。
まずは、相手の考えを理解することに努めましょう。
ステップ③Summarize:理解したことを要約する
相手の伝えていることを、
あなたがどう理解したのかを伝えましょう。
「このように理解したのですが、合っていますか?」
コミュニケーションは、
あなたが相手の伝えていることを
正しく受け取って初めて成立します。
ステップ④Ask:質問をする
相手をより理解するために、質問をしましょう。
多くの人が質問することを恐れていますが、
人は質問されることが大好きです。
質問されたということは
興味を持ってくれている証拠だからです。
そして質問をすると、また相手が話してくれて、
ステップ①から繰り返すことで
相手の考えへの理解が深まっていきます。
私の癖は、ついつい次の返答を考え、
「こうしたらいいんじゃないの?」といった
解決策を考えがちでした。
すると、こちらが問題解決するための質問が増え、
コミュニケーションの目的がいつの間にか
すり替わっていた経験がありました。
この4つのステップを知り、ハッとしました。
皆さんにとっても
コミュニケーションのヒントになれば嬉しいです。