詩「かげ」
揺れる
踊る
かげが舞うのは
あなたがそこにいる証
黒の中に紫を隠してる
かげですら高潔なシルエット
あなたを形造る
運命共同体
こんなに近くにいるのに
一番側にいるのに
輪郭がぼやけていく
つかまえることは出来ない
無邪気に誰にでも微笑む君に
強引に触れることなど
揺れる
踊る
くるくる回る
かげのすぐ側にはいつも
あなたが居る
しあわせそうに微笑むあなたが
逆さまになった影帽子
光が歪んで
空が落ちてくる
救いの声すら届かない
そんな世界になるのなら
闇を切り裂く騎士となろう
僕は歓喜の産声をあげ
君のかげとなる
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