#3 基本的な材料 - スパイス -
ナマステー! カリー大福です。
それでは、いよいよカレーに必要なスパイスについて話をしていきます。
スパイスを使って一から作るとなると、たくさんの種類のスパイスを配合しなければならないのでは? と思う方もいらっしゃることと思いますが、実際はそんなことはありません。
基本となるスパイスとしては、たったの3種類。スパイス自体の役割としても、同じく3種類です。まず色付けを行うスパイス。次が辛さを加えるスパイス。最後が香りを添えるスパイスとなります。それぞれの役割に対応した基本スパイスは以下の図の通りです。
最初に揃えたい3つのスパイス
次回以降で食材なども解説していきますが、この3種類をそろえることができれば、ひとまずはスパイスカレーを作ることができます。3種類を投入するときの基本的な比率としては、ターメリック1に対してチリペッパーが1、コリアンダーが3という形になります。辛いのが苦手な人はチリペッパーを調節するか、あるいはパプリカを入れます。
なお、スパイスは大きく分けて2つのタイプがあります。ひとつが葉や実などを使うホールタイプ、もうひとつが粉状にすりつぶしたパウダータイプ、この2種類です。この2つの使い分けとしては、主には料理をする上でのタイミングとなります。
パウダータイプ
通常料理の中盤に入れるケースが多いです。前述したベースとなる3種類のスパイスは、いずれもパウダータイプとなりますので投入タイミングはある程度工程が進んだ後になります。
ホールタイプ
投入するタイミングとしては油をひいて炒め始める瞬間、または中盤、そして煮込み終わった後最後に投入するような3つのタイミングがあります。ホールタイプは基本香りを移したり、味に深みを与えたりすることが主となる目的です。
まずは3種類のベースとなるスパイスを配合してカレーを作ることをおすすめします。
次に揃えたい4つのスパイス
3つのスパイスを使って作ることに慣れてきたら、次なるスパイスとしては上記に記載している4つのホールスパイスが比較的使いやすいです。これらを入れることで、また香りの質がぐんとアップします。個人的にはカルダモンはスパイスの女王と呼ばれるだけあって、全体的に華やかな香りに包まれます。
いずれのスパイスにしても、それなりに規模があるスーパーならばどこでも手に入れることができます。スパイス専門店に行くと、スーパーで購入する量の3倍くらい(は少しいいすぎかもしれません)の量で、比較的安く手に入れることができます。
ちなみに冒頭、最初に揃えたい3つのスパイスとしてターメリックとコリアンダー、チリペッパーを紹介させていただきましたが、最近他の料理書をみるとコリアンダーの代わりにクミン(パウダーの方)が紹介されているケースも多いです。クミンはわかりやすいカレーの匂いですね。
スパイスが有名なインド現地で買うと、専門店よりも同じ量でさらに半値以下で手に入れることができます。私がインドへ行った時にスパイスを購入した際は、100g当たり数十円とかで手に入れた記憶があります。もし行く機会または周りに行く予定の人がいれば、現地で購入する事がベストです。
また、ガラムマサラという名称のスパイスはありません。ガラムは"辛い"、マサラは"混ぜるもの"と言う意味です。要は複数のスパイスを混ぜたミックススパイスのことを指します。かなりバランスよく配合されているので、わりとひと振りするだけで不思議と味わいが増す万能の「魔法の粉」です。手っ取り早くカレーを作りたい!と言う方は、ガラムマサラを探しても良いかも。
🍛
何が味を決めるのか?
ここまで読んだ方で一つ気になった方がいるかもしれません。これまで紹介してきたのは色、辛さ、香りを決めるスパイスたち。それじゃあ何が味を決めるのかと。確かにその通りですね。実は味自体は塩が大きな役割を果たします。塩加減により全体の味のバランスが決まるのです。責任重大ですね。こちらはまたおいおいお話しします。
かなりざっくりした説明となりましたが、スパイスの種類は20種類を優に超えます。最初の7種類のスパイスを使うだけでは物足りなくなったら、もっとディープな世界に踏み込んでみても良いかもしれません。また回数を重ねるごとに、それぞれのスパイスの特徴についても説明していければと思っています。
次回は、スパイス以外に必要な食材について触れていきます。
それではフィルミレンゲ!(またお会いしましょう)