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横浜人形の家「いざなぎ流のかみ・かたち ー祈りを込めたヒトガタたちー」をもっと楽しめる!おすすめ本5選

注目の特別展にあわせて、CUMAGUSおすすめの5冊を紹介するマガジン
「特別展・企画展をもっと楽しめる!おすすめ本5選」

今週は、横浜人形の家で開催されている
「いざなぎ流のかみ・かたち ー祈りを込めたヒトガタたちー」(4/20~7/21)をピックアップ。
本日のブックリストはこちらです!


企画展紹介

高知県の北東部・香美市物部(ものべ)町に伝わる「いざなぎ流」は、陰陽道や修験道、仏教、神道などの要素が混在する民間信仰です。
狩猟や林業といった生業や山川と共にある暮らしの中で、病気平癒や雨乞い、家の神の祭祀など、神霊に相対しながらさまざまな祈りが込められてきました。
いざなぎ流で用いられる御幣(ごへい)は200種を超える多様なもので、太夫と呼ばれる宗教者によって切り出されます。
その特徴のひとつに「ヒトガタ」の御幣があり、目や口、角、時には手足も持ち、御幣そのものが方位神や精霊を表すこともあります。
これらはかたちとしては可愛らしさや美しさを見せながら、時に凶悪な力もふるうといいます。
「紙」から切り出されさまざまな「神」に連なる御幣の世界。 またそれらを伝えてきた、いざなぎ流や物部の世界。 かたちに込められた祈りを想いつつぜひご覧ください。

https://www.doll-museum.jp/13050


オススメ本① 増補 いざなぎ流 祭文と儀礼 (法蔵館文庫) 斎藤 英喜 (著)


https://pub.hozokan.co.jp/book/b521803.html
著者名:斎藤 英喜 (著)
出版社名:法蔵館
定価:1,650円 (本体1,500円+税)
文庫判:518ページ

【陰陽道、民俗信仰研究の現在をアップデートする1冊!】
高知県旧物部村に伝わる民間信仰・いざなぎ流――。
中尾計佐清太夫に密着した、16年にわたるフィールドワークによって祭文・法文・神楽、そして式王子の儀礼現場を解明した名著に、陰陽道、民俗信仰研究の現在を増補。
(ハイブリッド型総合書店hontoホームページより)

オススメ本② 呪いと日本人 (角川ソフィア文庫)小松 和彦 (著)


https://www.kadokawa.co.jp/product/321403000020/
著者名:小松 和彦(著)
出版社名:KADOKAWA
定価:792円 (本体720円+税)
文庫判:240ページ

【日本の歴史は「呪い」が作った! 日本人のもう一つの精神史】

鎌倉幕府を呪詛調伏した後醍醐天皇の「荼吉尼天法」、戦国武将の武田信玄や上杉謙信が用いたとされる「飯綱の法」、現在も残る呪詛信仰で名高い高知県旧物部村の「いざなぎ流」――。
日本の歴史において、「呪い」とは何であったのか。それは、現代に生きる私たちの精神性にいかに受け継がれ、どのような影響を与えているのか。
民間信仰研究の第一人者が、呪いを生み出す人間の心性に迫り、精神史の新たな足跡をたどる。
(KADOKAWAホームページより)

オススメ本③ [図説]日本呪術全書 普及版(原書房)豊嶋 泰國 (著)


http://www.harashobo.co.jp/book/b594669.html
著者名:豊嶋 泰國 (著)
出版社名:原書房
定価:2,750円 (本体2,500円+税)
A5判:464ページ

【超ロングセラーが待望の普及版に!】
陰陽道、修験道、密教、神道・古神道などさまざまな流れから日本の呪術の全体像――秘められた闇の力の系譜に鋭く迫る無二の一冊。
稀少図版280点あまりを収録。
(原書房ホームページより)

オススメ本④ まじないの文化史: 日本の呪術を読み解く(河出書房新社)新潟県立歴史博物館 (監修)


https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309228037/
著者名:新潟県立歴史博物館 (監修)
出版社名:河出書房新社
定価:1,815円 (本体1,650円+税)
A5判:120ページ

【古代から現代まで続く、日本の呪術と呪符のいろいろ】

古来から人びとは、神秘的なものの力を借りたい時に呪符(おふだ)を用いてきた。この信仰は、現代まで形を変えて連綿と続いている。呪符信仰のルーツや変遷に、歴史・民俗の視点から迫る。
(河出書房新社ホームページより)

オススメ本⑤ 陰陽道・修験道を考える(青土社)現代思想2021年5月 臨時増刊号


http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3552
出版社名:青土社
定価:3,080円 (本体2,800円+税)
A5判:462ページ

【日本精神史の深層へ。多角的、広角的な視野からその本質へと迫る。】

列島の古層にある信仰により近いように思われる陰陽道と修験道はいったいどのように形成され、そして後世にどのようなかたちで受け継がれているのか。
日本の宗教・信仰を広い視野のなかで思考しつつ、陰陽道と修験道を架橋しながら、さまざまな日本の思想とのかかわりを考える。
これまでにない陰陽道・修験道の決定版。
(青土社ホームページより)

あとがき・関連記事紹介

横浜人形の家で開催されている
「いざなぎ流のかみ・かたち ー祈りを込めたヒトガタたちー」(4/20~7/21)
おすすめ本5選、いかがでしたか?

横浜人形の家については、マガジン「明大生の推しミュージアム」でも紹介しています。こちらの記事も合わせてどうぞ!

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今後も注目の特別展・企画展を取り上げていきます。お楽しみに!

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