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身体の負担にならない赤ちゃんの抱き方、ご紹介します
お子さんが生まれると、これまでの生活とは一変。
子どもが中心の生活環境にガラッと変わり、毎日がバタバタ。赤ちゃんの笑顔に癒されつつも、夜泣き、乳吐き、ずっと抱っこしていないと寝てくれないetc……。
イライラも募るし、昨日は一睡もできなかったということがある方もいらっしゃるでしょう。赤ちゃんに気を使ってしまう分、ないがしろにしてしまうのがママパパご自身の身体のこと。
特に女性の身体は出産という劇的な身体の変化を経験した直後です。
出産により骨盤が最も開きお母さんのホルモンバランスも一気に変わる時期ですから、身体的にも精神的にもご自身のケアをちゃんと考える時間が必要です。
力を抜ききった赤ちゃんは思ったよりも重く感じるもの。
しかも、たくさんミルクを飲んで日に日に大きくなる(笑)
成長は嬉しくとも、抱っこにかかる負担が日に日に増してくる。そして腰痛やギックリ腰、腱鞘炎になってしまっては一大事です。
今回はそんなご両親のお手伝い。抱っこ紐もいりません。赤ちゃんも安心し泣き止むケースが多いです。身体の負担にならない赤ちゃんの抱き方、ご紹介します。
腰にくる原因は「部分的な身体の使い方」にあった
まずは腰痛や腱鞘炎を引き起こす原因を考えてみましょう。
上の写真がいい例ではないでしょうか。「たまひよ」から拝借したので申し訳ないのですが……。
写真を見ると、力こぶのできる二の腕部分と腰に負担がかかっているのが理解できますよね。赤ちゃんを抱きかかえるとき、なんとなく抱くと「腰の力」や「腕の力」など、一部分の力で「よいしょっ」と持ち上げようとすることが多くなります。
これが身体を痛めてしまう大きな要因。
腕だけ、とか腰だけ、とか、部分部分の力ってそれほど強くないのです。
特に二の腕の力こぶのように、屈筋は思ったよりも弱くスタミナがない筋肉です。しかも「力を入れているのが分かりやすい」のが厄介。ずっと抱っこしていて疲れた……という経験がおありでしょう。
では、部分の力ではない身体の使い方ってなんでしょう。それでは、身体全体を使った抱っこをご紹介しますよ。
力を分散して使うことのできるだっことは?
さてやっと本題、身体全体を使った抱っこについて。
このメリットは力こぶだけ……といった単発の筋肉だけではなく、身体全体の筋肉を効率的に使うことで身体に負担がかかりにくいことにあります。
赤ちゃんは、ある意味ではこの方法を使っていたりします。写真のように「ギャーン!!」とのけ反ったとき、思ったより強い力に振り回されるでしょ?
<写真右の状態から立ち上がり抱きかかえる場合>
①自分のおへそを赤ちゃんに近づける
②腰ではなく、足の関節(股関節・ヒザ)を伸ばしていく
以上! たったこれだけでいつもより軽く、スッと持ち上げることができます。
《解説》
身体の土台である骨盤を水平に使うために、まずはおへそを赤ちゃんに近づけました。これは赤ちゃんを迎える準備。身体の中心であるおへそを赤ちゃんに近づけることで、体軸に近いところでバランスがとりやすくなります。体軸から離れるほど安定感がなくなり、バランスがとりづらくなります。上記で例のあった赤ちゃんがのけ反ったときは親御さんの体軸から離れてしまっているのですね。
そして、人間の身体の中でも強い筋肉である足を使うため、関節を伸ばすイメージをしていただきました。ここで「足の筋肉を使う」ではなく、「関節を伸ばす」ことがポイントです。これで足の屈筋ではなく伸筋、伸ばす筋肉を用います。上で説明しましたが、屈筋は力が入るのが分かりやすい反面、伸筋に比べて力が弱く、スタミナがない。腹筋よりも背筋が強いことを考えてもらうと分かりやすいでしょう。
赤ちゃんに安心してもらえるのは「外旋」を用いた抱っこ
もうひとつご紹介。赤ちゃんを抱っこするとき、手のひらはどっちを向いていますか?
当然赤ちゃん側に向くよう、手のひらが赤ちゃん側に向いていますよね。こうすることで抱く側からすれば安心感がありますものね。
でもね、思いきってやってほしい、
手の甲を赤ちゃんに向けた抱っこ。
「え、そんなの危ない!」という声が聞こえてきそうですが、ぜひ低いところでいいので試して欲しい。ずいぶんラクに抱っこできるはずです。
https://bb-dance.com/lesson/dakko
その秘密は「外旋」の動きを用いていること。
反対に、通常の赤ちゃん側に手のひらを向けるのが「内旋」の動き。屈筋を用いるので力が入る(ように感じる)割に疲れやすい。
脇が開いて肩に負担がかかります、これが肩こりの原因に直結するのですね。
手のひらを反して「外旋」の動きで抱っこすると、脇が締まり身体への負担が少なく、体軸に近づくことからバランスが安定します。これってパパママだけじゃなく、赤ちゃんも安心できます。さっきより赤ちゃんとの距離も近く感じませんか? しかも、伸ばす筋肉は使っていることをあまり感じない割にスタミナがあり、力も強い。
コレ、実は武道の理合を用いた「赤ちゃんの抱っこ」でした。
他にも「こんなときはどうすればいいの?」ということがあれば教えてください。身体に負担がかからない動き、ご紹介します。