#リライト
近くて遠い、あなたと私。【#クリスマス金曜トワイライト】
私があなたを意識し出して、もうすぐ2度目の冬がきます。叶わぬ恋、ということは分かっていました。想い人のいるあなたが私に振り向いてくれる可能性なんて、万に一つもありはしないという事も。
それでも。
私は賭けてみたかったのです。あなたが私に振り向いてくれる、その万に一つ。いえ、億に一つの可能性に。
◇・◇・◇・◇
あなたの想い人が、私たちの勤める会社のビル1階で働いているのは知っていました。「
【あなたを抱き寄せて、もう一度】 #リライト金曜トワイライト
人生の最後に誰を想い出すだろう。
僕の手を離れた、あの紙ヒコーキは、終わっていく時間と近づいてくる未来の中で、まだ漂っているのだろうか。想い出そうとしても、放物線を描いて飛ぶ紙ヒコーキの軌道から記憶は逸れてしまう。その追憶の先にあるのは、沈む夕陽に向かって佇む、あのヒトの小さく、柔らかく、悲しく、寂しげな後ろ姿だけだ。手を伸ばさなきゃ、と。いや、本当にそうするべきなのか、と。そう、逡巡しているう