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石川県金沢市にある名建築図書館を訪れてきました3選
過去・現代・未来が混ざり合う
美しい街「金沢」
金沢には金沢にしかない独特な文化と魅力があります。
私は国内を色々と旅してきましたが、その中でも金沢は特に印象的な街でした。
駅には木材を用いた現代的な鼓門が出迎えてくれたと思いきや、ひがし茶屋街や兼六園のような歴史的名所が現れたり、21世紀美術館のように未来を感じさせる建築も多い。
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しいのき迎賓館や犀川大橋のような近代的な建築もあり、緑豊かな公園もある。
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街全体がまちづくりを熱意をもって行っているからこそ、このような美しい街ができたのだと思います。
私は金沢にある建築が好きで、今回新たに名図書館が完成したと聞き訪れてみました。
ちなみに金沢には名建築図書館がありますので、まずは2つ紹介します。
◇金沢海みらい図書館
金沢海みらい図書館は、金沢駅北口を出てまっすぐ道を進むと姿を現します。シンプルな四角い箱には無数の丸い窓がついています。
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外観からして独特な姿をしていますね!
これは建築が好きな人だけでなく、だれでも興味を抱くのではないでしょうか。
広場に建っていることもあり、図書館がオブジェの様にも見えます。
好奇心を抑えながら建物内に入ってみると圧巻でした!
内部は大きな吹抜け空間に本棚がたくさん並べられていて、無数に設けられた丸窓からは優しい光が入り込んできます。
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「潜水艦の中にいるような感覚。」
※私は潜水艦に乗ったことがないのでわかりません。
「海の中にいるような気がする。」
それが私が感じた答えでした。
人によって感じ方は違うのでこれは正解ではありませんが、そんな感覚があったのを今でも覚えています。
◇金沢市玉川図書館
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金沢市立玉川図書館は地元の名手である谷口吉郎・吉生親子が設計した建築です。
落ち着いた色合いの外壁が公園の雰囲気とよく馴染んでいて、歴史を感じさせてくれます。
建物は全体的に四角いカタチをしていますが、真ん中が中庭になっていて中庭に向けて外壁が円形にそったガラス張りになっています。
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外に対しては閉鎖的ですが、中庭には開放的な空間になっています。
写真を見ての通り、時間の流れというスパイスが聞いたなんとも美しい空間!
入るのが楽しみで仕方ありません笑
玉川図書館は内部空間も面白い空間でして、印象的なのはブリッジです。
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図書館内部に家具のように配置された階段とブリッジがワクワク感を誘います。
階段を上がってブリッジを渡ると図書館内部や窓を通して外が見渡せるので、ダイナミックな空間体験ができます。
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ダイナミックです!
これはつくばcapioでも用いられていたので、とても印象深い^_^
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写真右側に見えるのがブリッジ
石川県には谷口吉生さんの建築がたくさんありますが、玉川図書館はその中でも穴場的スポットです。
◇石川県立図書館
インスタや建築雑誌で話題の石川県立図書館です。
建築好きな私はなんとしても行ってみたい建築でしたので、訪問できたときは嬉しかった!
外観は趣を感じる装いで、本がめくれたようなデザインで興味をそそります笑
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本をめくったような装い
最近の図書館に多いのはカフェが併設されていることが多くなりました。
たしかに読書しているとコーヒーが飲みたくなるのでありがたいですね!(私が行ったときは混み過ぎていて入れませんでした笑)
中に入ると目の前にピアノが置いてあるロビーが出迎えてくれて、そこを奥へ進むと何やらただならぬ気配を感じます。
引き込まれるように進むと突如本で囲まれた大空間が現れます!
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こりゃすごい!まるで議場のような空間です。
講義している先生の気分です。
すごいなと思ったのは目の前の階段を上がって振り返ると更に大空間が現れ、壮大な気分になります。
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個人的にお気に入りなのはこの大空間の真ん中にかかるブリッジがダイナミックで素晴らしかった。
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玉川図書館にもブリッジがありますが、ブリッジっていいですね!
私はこの図書館を設計した仙田満+環境デザイン研究所が以前設計した秋田県にある中嶋記念図書館に行ったことがあるのですが、石川県立図書館はまた違う体験ができました。
◇まとめ
最近の図書館は図書館の機能だけにとどまらず、カフェや福祉施設・多目的ホールなど色々な機能が混ざった複合施設になっています。
東京の荒川区にあるゆいの森という図書館はガラス張りのホールがあって、使わないときは読書スペースとして開放されていたりします。
新たな使い方を提示するというのもこれからの建築では求められていきます。
建築とは超越的なものとつなげてくれるものでもあります。
素敵な建築が現れるだけでなく、自分もつくっていけるよう頑張りたいと思います。