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『ブルーロック』カイザーの心は玉ねぎ構造

※ネタバレ含みます。オレはレオ推しなんで、基本レオの出てる巻しか買わないのですが、レオを追いかけて間違えて別の巻買ってしまって、まんまとカイザーに底なしにクソッたクソブツ。30巻より前のカイザーは聞きかじり程度。皆様の貴重な時間にクソお邪魔します

カイザーはね、

たぶんネオエゴイストリーグ
から参戦してきたドイツ人 

ネスっていう子分連れて
主人公潔と同じチームなのに
ボールを奪い合ってる仲です
(チームスポーツやのにそれでええんか)
(しかしそれがブルロ世界)

今までどんだけ馬狼に「ヘタクソ」とか
凛ちゃんに「殺す」と
言われてもブチ切れなかった潔が
『お前だけは100殺す』
と宣言した相手
(初手で顎クイと、潔から憎しみをぶつけられて『それって新手のアイラブユー?』とか
言えちゃうヤツです)


オレは知っていました。
カイザーが被虐待児だったこと
カイザーの本当の望みは
『誰かに愛されてみたい』
(実子がネタバレするんです!) 

30巻はカイザー覚醒回
これは…もしや
カイザーのこころ
『玉ねぎ構造』が見れる?!

なんとなく気づいていました
この人の心は玉ねぎ構造…
マウント野郎で被虐待児、
ネオエゴでの評価は1位
(皮を多く被ってそうだなと)
(そして本心も自分で望まないうちに
隠してそうだ)

オレは、漫画や物語に触れるとき
合うと思った曲を聴きながら
読むことがある

カイザーのテーマソングは
五月天「洋蔥(玉ねぎ)」だ
これは彼女の本命になれない男性の心を
付け合わせの玉ねぎに例えて歌ったものだ
(心情としてはヒゲダンのプリテンダーに近い)

以下、五月天「洋蔥(玉ねぎ)」より
歌詞抜粋(公式+オレの手ごころ)

『もしあなたの眼差しが 
一瞬でも私に舞い降りたら
もしあなたにこの胸の
張り裂ける音が聞こえたなら…

何も言わず あなたを見守りながら
何も言わず 奇跡を待ってる
何も言わず わたしは空気のように振る舞う

今夜の皆は 
おしゃべりして美味しいもの食べて 
とても楽しそう
一番隅の私は 皆にあわせて笑顔を作る
皿の底に残った私は いつまでも調味料みたい
こっそりと あなたを見つめながら 
ひっそりと 自分を隠しながら

私はやっぱり玉ねぎのよう
永遠に脇役なんだから
ほんのたった1秒でいいから
あなたと私が主役のストーリーを望んでる

もしあなたが 一枚一枚一枚 
私の心を剥いでくれるなら
きっとあなたは見つける
そしてきっと困惑する
私の心の最も奥深くに抑えつけ隠していた
秘密はあなた

もしあなたが 一枚一枚一枚 
私の心を剥いでくれるなら
あなたは鼻がツンとするかもしれない
そして泣くかもしれない
あなたが聴いてくれさえすれば
私の心のすべてがきっと分かるから

あなたが聴いてくれさえすれば
私の心のすべてがきっと分かるから』

このあなたは、マウントカイザーの
皮を被った心と
潔のことでもあるんじゃないかと、
気づいてほしいと願ってる玉ねぎの芯は
カイザーの幼き純真ではないかと

ずっとこの曲を
エンドレスリピートしながら
読んでました

カイザーの普段の行いはマウント怪獣
傲岸不遜、傍若無人、自己顕示欲マシマシ
ネスを懐柔していいように使っている
(ネスにはネスの思いがあるので
一応需要と供給は合ってる)

29巻最終局面、潔が覚醒して
トゥーガンボレーっつう
両脚蹴りを編み出したので
カイザーは動転


『オレが世一(潔)に負ける!!』
『世一に全てを奪われる前に
必殺技(不可能兵器)を完成させる!』
と追い詰められます 

いけるか!
と思った瞬間、
(この必殺技は回転かけて
ボールの狙った点を蹴らない
といけないので超高難度)
大きく失敗!!!

カイザーはそのまま精神が壊れていきます

そこで回想
カイザーと父は母に捨てられ
そんな父の心は壊れ
父からは万引きを強要される
理不尽な暴言と暴力が日常

母がつけてくれた
『ミヒャエル』という名は
父には一度も呼ばれず
『お前は動物以下、汚物以下の
クソブツ』と罵られてました

12歳の誕生日
(しかもクリスマスが誕生日!!)
(ドイツのクリスマスは盛大にやるんです!)
(EU圏ではクリスマス前に、クリスマス一緒に過ごす人がいない人の自殺率がハネ上がる)

そんな日にひとりで歩いていて
『生きてく実感をくれるもの』を
買おうとサッカーボールを
初めて自分のために買いました

壁に当てれば返ってくる、
殴っても蹴飛ばしても、
怒らないし泣かない、
どんなときもそばにいてくれる 
(父にとってのカイザーみたいだね)

そんなサッカーボールは
『オレと同じクソブツ』
と大事にし始める
(しかしカイザーは泣けるんだ、
凪はまだ泣いたとこ見たことないぞ)

父に割れた酒瓶でボールを
破られそうになったとき
父と警官7人を蹴り倒し
カイザーの『アイデンティティ』(存在証明)
は生まれました、というか発動した?

その後、
サッカー界からスカウトを受け
育成クラブに入りますが
カイザーは人付き合いを
歪んで学んできてるので
善意を受け取ることができません
(ウン、こーゆう話はよく聞くよね)

でもサッカーは11人でやるスポーツ
嫌われ者にはパスは来ない

ここで己の心を変えることではなく
(自分は望まれて生まれてないから
ニンゲンじゃないと思っている)

ニンゲンの心理を学び
ニンゲンを服従させ、
懐柔する方法を得ます
(カイザーが自分の内面を変えれない中で
現実で生きるための知恵でもあり
身に纏わざるを得なかった防御服とも言える)

孤立していたネスに
希望や夢を与えるかのように懐柔し、
勝つことで他者に絶望を与える
『不可能』の象徴となること

『不可能を成し遂げていく』ことで
カイザーは『ニンゲンになれる』

勝つたびにどんどん名声を得、
『(望まれる)ニンゲン』
になれた気がしていた
(他者との関わり合い方が究極歪んでますね) 
(ま、こんな人も割り合い多くいます)

父にクソブツと毎日罵られ、
己も同じくクソブツ
(サッカーボール)を手に入れ
コマに使えるネスも手に入れたカイザーは
負けた人間の絶望を数えることで
『生きてる実感』を得て『ニンゲン』
になれたかも、と思ってました

しかし、ここで
世一に負ければ、
サッカーで得てきた
地位も名誉も金も
全てを失って
父に虐待されていた
望まれなかった、
『ニンゲン』じゃなかった
あの頃に戻る
(0か100思考すぎるし、ウツ入ってますね)

でもカイザーえらい!
(誰目線…)

己が『失うことを恐れてる』
と気づきます
(心理学学んだかいあったね!ソコ?)

これは
『ディフェンディングチャンピオンの
心の落とし穴』
(ニンゲン思考になれてるんで、ここでのカイザーはニンゲンになれたんじゃないか)

『でもオレはまだ
チャンピオン(世界一)じゃない』

『このままだと、
これ以上の存在証明はできない』

『全部脱ぎ捨ててゼロになれクソブツ!!!』

フィジカル強化と
心理学で固めた鎧で得た
地位名声大金を捨てて
初心(ゼロ)を探そうとしてます
(玉ねぎの皮っつーかもう身も剥くんだ!)

望まれたモノじゃなく
(親に自分を望んで欲しかった)
自分で望んで見つけたエゴのゼロは?
(ゼロは原点でいいのかな?)

初めて自分で買った
サッカーボール(共同体)だったんです
それに気づいた
(玉ねぎ剥きすぎて芯だけになったよ…)

今までネスとしか
連携しなかったカイザーが
あえて雷市(ライチ)にパスを出し
プライドチョモランマのくせに
チョモランマより高みへ登ろうと
『プリーズ…(オレにパスを出せ)』
と口にします
(オレは泣いてしまうよ…)

こ、ここね、今気づいたけど
『捨てろ全部!!
今の俺を形作ってる余計な『皮』は
何もかも!』

キーワード『皮』出ました
(覚えといて)

その後、凛ちゃんに阻まれて
ドシャッと崩れ落ちてしまうんですが
『これは存在証明の
破壊と再構築の分岐点だ!!』
(凛ちゃんのキーワードは
『破壊』と『闘って○にたい』) 

開き直ったカイザーは
かつて受けた虐待の生活の中から
栄光を得た経験と
今、世一が支配する不条理な
フィールドがオーバーラップして

『俺は不自由な中でしか息ができない』

『世一、クソ感謝(ダンケシェン)』 
(高飛車なカイザーが言ったあぁぁー)

『不自由で不条理な現実の中から
一筋の光明(ゴールロード)をこじ開ける!』

その後、
修羅の国(福岡の東部ね)出身と噂される
清羅(キヨラ)からナイスなアシスト
(逆回転がかかって足元で止まるボール)
を受けて、見事必殺技でゴールしました

(このアシスト受ける前にカイザーは清羅に
モーションかけてるんやけど、これは…?)
(ネットに賢者の考察がありそうなので見てください)

そしてまた回想、
父に虐待される日々の中、
サッカーボールを抱え
ボールと同じ円形の満月を見上げて

『いつかここを出て自由になろうな』
『ニンゲンになろう』
『そんで叶うなら誰かに愛されたい』
と満月に手を伸ばします
(カイザーの玉ねぎの芯の芯の部分)
(まだ誰かに愛されたいと願えるカイザーが
レオ前の凪と比べると物凄く人間に感じる)

サッカーボールは手元にあるけど
『愛されること』は手が届かないので
月に向かって高く高く手を伸ばします

スーパーゴールを決めたあと、
カイザーは育成クラブに入る前に
彫ったタトゥーを襟を伸ばして
見せつけます


カイザーの青薔薇タトゥーについて
ネスには『俺は不可能を覆す象徴になる』
と言ってましたが(たぶん)

薔薇は父が母からもらった物で
きったねー部屋に不釣り合いに
綺麗なガラスケースに入れて
飾られてあります

しかも枯れずに
一本すっくと立っています
(母から父への愛情、父から母への愛情も
枯れないということ?)

青薔薇タトゥーを入れた当時
カイザーは『不可能の象徴』
(青い薔薇は自然には存在しない)
と言っていたけれど

心の奥深くでは
『薔薇はかつて両親が愛し合った象徴』
『傷つけ合うことも愛のうちのひとつ』
『この薔薇のように大切にされたい』
(不可能=望まれない自分を愛してもらう?)
(だから父によく締められていた首に
あえて彫った?)
と思っているのでは

そしてゴール(不可能兵器)を
決めたからには
『サッカー(概念)に愛された』

カイザーは覚醒したけど
クソマウントカイザーは
まだまだ見たい!!
カイザー!
まだドSのままでいてくれ!


また長くなってしまった
お付き合いくださり
クソダンケシェンでした!

(終)





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