エポケーするー現実を受けとめられないときに

※現実の前で心折れてる人や受け入れられないほどツラいことがあったときの一種の心を守る方法を書いてますが、回避や逃避とも思われるかもしれません。これがイイことなのかは判断つきませんが、忙しい現代人にはこういったことがあってもいいのじゃないかと思って書いてます

現実を受け入れる前に
事実に打ちのめされて
心が壊れる人がいます
（オレだ）

心が壊れるだけで済むなら
まだいいんですけど
（いや、アカンけど）

現実を受け入れた結果
解離（離人）とか記憶や自我が
フッ飛ぶかも
（最終　解離性遁走まで行きつく
可能性もある）
という恐れを抱えてるもんで…

『時空をかける死者』
に書いたように　30代で
友人が亡くなったとき　私は
『友人は平行宇宙で生きてることにしよう』
と思い込むことで
現実を受け入れず
心の崩壊を避けました

現実を受け入れることで
心が壊れるかもしれない、
そしたら日常に戻れなくなる

そのことが前もってわかってる人は
エポケー（その事を宙吊りにする）して
まずは目の前の日常をまわすことを
優先してもいいんじゃないかと
思います

亡くなった友人も私が
心が破壊されて廃人に
なることを望まないでしょう

できれば以前と変わらず
生きていってほしいと
望んでくれるはずです

もし魂が宙を漂うのであれば
私が悼んでいることや
悲しみ嗚咽していることは
彼女が宙から見て分かるはずなので
私が事実から目を背けても
彼女に私の思いは伝わってしまうでしょう

友人が亡くなった当時、
子どもは幼児であり
保育園の準備
（布オムツ強制だったんですよぉ）
片付けから日々の相手

仕事はフルタイム
（直属上司はパ○ハラ社長）
職場の人には協力は
あまり得られず

好きな旅行にも行けず
日々節約に追われ
その中で安い築古マンションを
購入するなど
（前の賃貸でGと格闘していた）

本来ダラダラのんびりしか
生きれない自分にしては
ものすごく
現実に対応して
生活を回していたと思います

エポケーすることは
（思考停止ではなく、
いったん深く考えず置いておく）
大学時代から
対応不可能なことに直面したとき
よく繰り出していた技です

お付き合いのある方と
（今考えると彼はスパダリだった…）
摩擦が絶えなかったので

彼がなぜか泣いたり
（よく相手を泣かしているオレを
しばき倒してくれ）

ちなみに『普通になって』
と言われました
私にとっては結構な衝撃だったんですけど
（『オマエの普通ってなにさ』
『具体的に言えよ』
て言いたかったけど
さらに相手をえぐりそうだったので
無言で返した、
聞けばよかったですかね）

金遣いをチクチク言われるとき
（オレの金はオレの金だろ？
オマエはジャイアンか？）
（今なら心配してくれたんだな
と分かります…たぶん）

『わからんモンはわからん』
『どーすりゃいいんじゃ』
『目の前の泣いてる人と
向き合えねえ』
（ねえ、なんで泣いてるの？
行動の動機がわかりません）

とりあえず対応せず
置いておきました
（相性が悪く、いずれ
別れがくることはわかっていたので）

私は彼にしあわせになってほしいとは
思っていたので
『他の気の合いそうな
○○ちゃん（共通の友人）と付き合ったら』
（ワンチャンあるかも）
（その○○ちゃんの気持ちもムシ）
とノドから出そうになりましたが
これも『冷たい』と言うのかも
と思い、留まりました

あまりに彼の悩みが深そうに
見えたので
（この辺でも人の気持ちが
わかってないですね　他人事感）

『彼は別の子と付き合った
ほうがいいんじゃないか』
と別の友人に相談したところ
『彼が好きで一緒にいるんだから
彼の気持ちを尊重してみれば』
と言われました

そうでした
私は『相手をしあわせにしたい』
という自分の気持ちをゴリ押しして
『相手の気持ち』をないがしろにして
ヘリコプターペアレントのように
先回りしていたことに気づきました
（自我だけつよつよ）

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エポケーする　たまには
それでもいいんじゃないかと思います

毎日仕事が忙しくて
家には寝に帰るだけ

まだ乳幼児の子どもがいて
一息つく間もない人
（あったかいうどんを
温かいまま食べたとき
涙が出ました　
乳児を育てたことある
人ならわかるよな？）

コンピュータが投入されて
ラクになるはずなのに

なぜか人の世って
タスクばっかり増えて
全然余暇が増えません
（無職のオレの現在は置いといてくれ）

エポケーしていたって
いつかは分からせられる
逃れられないときがきます

飲み仲間で集まったのに
彼女だけがいないとか

友達が彼女の話だけしないとか
もしくは過去形で彼女のことを
語られるとか

いつかは向かい合うときが来ます
そのときあなたの心が
壊れないように

破壊神が襲ってくるほどの
痛みではなく
心のどこか奥底が
うずく程度で済むように

たまにはエポケーしたって
いいんじゃないかって
思います

（完）