3カ国語で教育する。ブラジル人の子ども教育施設『ミライ』です。
多くの人は「ブラジル人の子ども教育施設」という言葉を初めて耳にしたのではないでしょうか。
ブラジル人が多く住む、愛知と静岡では意外とご存知な方も多く、多くの施設は「ブラジル政府のカリキュラムに則り、ポルトガル語で授業を行う」スタイルです。
ミライって?
私たちは、日本で働くブラジル人を親に持つ子どもたちをお預かりし、
・言語難民にならないよう、母国語のポルトガル語をしっかり教える
・日本の公立校でスムーズに生活ができるよう、日本語教育をする
・日本だけでなく、世界でも問題なくコミュニケーションが取れるよう、英語も教える
教育施設。
これまで305人が利用し、卒業生の99%が日本の公立校・ブラジル人学校で問題なく学校生活を送っているという、うれしい報告を受けています。
(外国人児童は、日本語がわからず勉強についていけないと、学校をやめてしまうケースが多いのです)
前述した、ブラジル政府のカリキュラムに則って授業を行うブラジル人学校のカリキュラムも行っていますが、日本の公立校へスムーズで生活できるよう指導する「教育支援」と、3カ国語教育を行っているのが特徴です。
今ミライに来ている子は、56人。
1歳から14歳までの子どもたちが元気に学んでいます。
どんなところにあるの?
静岡県菊川(きくがわ)市で活動しています。
菊川はお茶の街として有名ですが「深蒸し茶発祥の地」でもあるんですよ。
私たちの施設は、元写真館だった建物を改装して、認可外保育施設として利用しています。
この教育施設を始めたきっかけは?
理事長で日系二世の黄地 潔(おおち きよし)が、娘さんのために設立しました。
当時ブラジル人学校に通っていた娘さんの学習状況は「分厚く値段の高い教科書を買い、宿題のプリントを1,000枚以上提出しても、添削を終えて戻されたプリントは6枚ほど。6歳以下には日本語教育ゼロという環境」だったそう。黄地は「日本で生活するのには物足りない。もっといい教育を受けさせたい」と、日本全国のブラジル人学校を検索。
ただ「自分が望む教育をしているところがない」と気が付き「それならば自分で!」と施設をスタートします。
・親とコミュニケーションが取れるよう、母国語のポルトガル語をしっかり確立
・その後に日本語、英語を学び、日本だけでなく世界でも活躍できるように
というコンセプトと「日本語がとっても上手になった子は、ここに通っている」という親たちからの口コミで、通う子どもたちがどんどん増えました。
ただ、黄地が子どもたちの学費として蓄えていたお金を使ってスタートし、今も赤字覚悟の経営なため、借金は1,600万円あるという状況です。
これからの展望
ミライに通う子たちの両親は、派遣社員として工場で働いている人がほとんど。コロナによる外国人派遣切りで両親が仕事を失い、20人の子が休学しています。
公的支援を受けられる状況になく、またお月謝のみでやりくりしているため、施設は存続の危機にありますが、もし持ちこたえられれば、横展開を視野に入れています!
菊川市とその周辺には、ブラジル人とフィリピン人が多く住んでいて、フィリピンの方たちからも「預かってもらえますか?」というお問い合わせを多くいただいているんです。
広い場所へ移ることが出来たら、フィリピンの子たちにもミライのメソッドを使って、タガログ語、日本語、英語を学んでもらいたい。
私たちは、日本に住む外国人の子どもたちと家族全員が、日本で楽しく生活できるお手伝いをしたい。そう考えています。
まとめ
静岡県でブラジル人の子どもたちへ3カ国語で保育・教育支援を行っている『ミライ』です😊
「母語ファースト」を大切に、ブラジル人の子どもだけでなく、日本に住むすべての外国人の子どもたちとその家族が、幸せに暮らしていける環境を作ることを目的にしています。
ぜひ、応援お願いいたします!
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・ミライの毎日
・在日ブラジル人が置かれている状況
・ブラジルの今
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