縁の下の力持ち/仕事を続けるためにやったこと
昔のことばっかり書いていたので
今日は今の仕事について書こうと思う。
私は今、とある病院の薬剤部で助手をしている。
事務職に応募した、何の医療系資格も持っていない、高校の時に化学が好きだっただけの私が助手をすることになったのはたまたま空いていた枠に入れてもらえたからだ。
事務が募集したタイミングと薬剤部長が助手を必要としたタイミングが一緒だった。ただそれだけ。
助手といっても私は薬には触らないことになっている。
身バレを防ぐため仕事内容は割愛するが、
私が助手として働き始めたのは今から9年前。
部長によれば何十年かぶりに助手を雇うことになったらしい。
精神の障害者。
こんな自分が医療従事者の方を支える仕事をする。もちろん不安もあったが当時も今もそんな自分に誇りを持っている。
誰にも話したことはないが、
試用期間の初日はとにかく薬剤師さんたちがテキパキとグルグルと動き回っていて、
少し集まって話し合ってはパッと分かれて持ち場に戻り作業する姿がドラマのHEROのメンバーのようで私の目にはなんだかとてもかっこよく映った。
採用されてからの半年くらいは掃除だけで1日が終わったが、次第に、感覚が掴めるようにと錠剤・バイアルの色や形を見ながら名前を覚えさせてもらったり、錠剤台のどの場所に何の薬があるか当てるクイズを出してもらったりしていた。薬を置く場所に貼るテプラを全て貼り替えた。
それから5年後、新しく助手さんが加わり、そのまた2年後に新たな助手さんが加わり、現在は3人体制で業務をこなしている。
縁の下の力持ち。
小学校のころから通知表にそう書かれてきた。
部活では中高続けて茶道部に6年所属し、本来なら部長になるところだが、顧問の先生に部長の補佐役のほうが向いてそうだと言われて部長の補佐役をしていた。
主役を支える仕事。
ある意味、ピッタリの仕事に就いている。
アンサング・シンデレラにもあるとおり、
薬剤師は縁の下の力持ちと言われるらしいので
『縁の下の力持ち』の『縁の下の力持ち』である。
先程少し触れたとおり私は障害者雇用で働いている。
デイケア→B型作業所→就労移行支援事業所と場所を変え、一般就労を目指してきた。
私が通っていた就労移行支援事業所は「就職率ではなく継続する力をつける」という謳い文句があった。コミュニケーション力とパソコンの技術を身につける明るく穏やかな事業所である。
しかし、私が就職を決めた時期に同じく就職できた人たちはもうほとんど辞めてしまった。
仕事とのマッチングや仕事の定着はなかなか難しいんだなと感じる。
就活時、私は自己分析に一番時間を割いていた。細かすぎて担当スタッフから少し引かれたこともあった。
どれくらい細かかったかというと、
今日が例えば水曜だとして、少し気持ちが不安定だとする。
前の週の水曜は安定していたのになぜ今日は少し不安定なのか。
天候、服装、朝の行動、周りの状況、交通事情、前日の寝る前の行動や、運動の有無、睡眠など、気になることは全部ノートに書き出す。
どうすれば安定するのか。どうすればその安定した状態を継続できるのか。
気づいたことは全部メモを取っていた。
当時は自分を実験台にして色々と試していた。
やらずに後悔するよりやって後悔したほうがいいに決まってる!
そう思って夢中で頑張っていた。
あの頃の自分はちょっとおかしかったかもしれない。
並行して進めるのは2社まで。
と就職支援の担当に言われていたのに
気づけば4社同時に並行してしまっていた。
当時は合同面接会で2社、ハローワークで見つけた1社、直接事業所にきた求人の1社を並行していた。
それができたのはハローワークで見つけた求人の募集締切が他の求人より3週間遅く、結果がわかるのも遅かったためである。
ちなみに、このハローワークで見つけた求人が今の職場の求人である。
事業所を退所する時にも伝えたのだが、
4社同時進行は決してお勧めしない。
今の仕事について書きたかったはずが身バレが怖くなり結局過去の話になってしまって申し訳ない気持ちでいっぱいになっている。
申し訳ない!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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