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「叱る」と「怒る」の違いは大きいという話。

 最近、テレビなり配信なりを見ていると、明らかに叱っている人に対して、「怒っている」という場面を見かけます。
 叱る、と怒る、は根本的に違いますが、発する側も受ける側も、その違いが判らなくなっている人が多くなっているのだろうと思います。

 叱る事は100%理性に基づき行う行為であり、怒りの感情が入り込む余地はありません。
 怒る事はほんのわずかでも何かの行為に怒りの感情を乗せる事です。よく見かけるのは、叱るふりをして怒っている人です。
 人間は怒りの感情を向けられることに何故か敏感ですので、叱っている最中に、90%までは理性でコントロールしたものの、5%は怒り、5%はむかつく、という感情が混じっていると、それは外から見ると、「怒っている」という状況になってしまうのです。

 叱るのは本当に頭をフル回転させるし、気を遣うので疲れますが、怒るのは感情を外に出すだけなので簡単です。

 ちなみに、「あなたのためを思って叱っている」という人の100%は怒って自分の感情を吐き出してスッキリしているだけです。こういう人とは距離を置きましょう。
 本当に叱られているのか、怒られているのかは、受け手側から見ると自然と判別がつくものです。

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