悪魔との出会い うつ状態
過去を振り返ります。結構長文です。辛くなるようでしたら、途中下車をおすすめします。
もともと過眠ぎみではありましたが、20才前後でより過眠になった気がします。週末になると時間があれば寝る、寝る、寝る。ひどい時は20時間くらい寝ていました。現実を考えなくて済むので寝逃げ出来たときはとても幸せでしたね。その時は学生で、起きている時は現実逃避でひたすら学業に専念しました。勉強は苦だと思ったら負けだと思っていました。
さくっといいますが、この頃は(幼少期からありました)父の暴力が毎日あって(アルコール依存症)、父の存在を認めたくないので勉強や睡眠に逃げることで自分を保っていました。この件は追々。
振り返ると人生勝ち負けばっかり考えていたなあ・・・病気になってしまったいま、人生負け組なのかなあ。どう思いますか。
話戻ります。ある時、声?が聞こえるようになりました。自分の考えていることがそのまま語り掛けてくるような。声の内容は「その線の上を歩いたほうがいいよ」「その人と目を合わせない方がいい」など、何だかよく分からない内容で従わなくとも気にならないことでした。声は”自分の声”に似ていて何かに集中している時には聞こえず、頭がひまになった時に「その人はあなたのことを良く思っていないかもよ」「あの場所まで息を止めていないと悪いことが起きるかも」など、気になることを語り掛けるようになってきました(考想化声)。いつの間にかその声に従うようになって、だんだん従わないと落ち着かないようになりました。そして「実はこのおかしなやり取りが外に漏れているのではないか」「まわりに聞こえてるけれども、みんな聞いていないふりをしているのではないか」など、声が聞こえるたびに恥ずかしく思うようになりました。そんなことあるわけがない。そう思っても声に支配されて疲れてしまう。当然ともだちとは距離を置くようになりました。そんな毎日でした。
頭の中の声について。統合失調症と双極症は親戚みたいなもので(賛否両論ありますので、解釈はいろいろです。ご注意ください)頭の中の生物学的な変化が引き金となって、いわゆる「幻聴」が聞こえることがあるそうです(一般人口でも10~20%は聞こえるそうです)。わたしのように聞こえた方はいますか。
話を戻します。自宅では殴られ、あたまを空白にしたら声が聞こえる。寝るしかない、寝よう。そんな日々が続きましたが、誰にも相談できませんでした。家庭内のことは勿論無理ですし、頭の声について話して分かってくれる人がいるとは思いませんでした。自分は狂人で醜いとも思いました。当時は精神科についてひどく恐ろしい場所のように感じていて、病院に行ったら最後で二度と家に戻ってくることは出来ない、だから病院に行くことだけは絶対に避けたいと思っていました。だから何がなんでも隠さなければならない。そうやって、自分で自分を追い込むようになりました。
虐待について昔は躾だとしてスルーされてしまうことも多かったです。それでもご近所さんから警察への通報が3回くらいあったようですし、友人がかくまってくれたこともあります(よっぽど酷かったんだと思います)。自分自身が周囲に助けを呼べなかったので、患者が誰かを頼れないのも分かります。差し伸べられた手が期待を裏切るのではないかと考えてしまう気持ちもよく分かります。この話も追々。
試験前日の夜、すべてがスローモーションに感じました。頭の回転がゆっくりして全く文字が頭に入ってこないのです。何度読んでもどこを読んでいるか分からなくなるのです(精神的メルトダウン、というひともいるようです)。朝が来てしまうことへの焦り、勉強が出来ないことへの絶望感、逃げ場がない苦しみ・・・疲れた・・・もう疲れた・・・。気が付いたら涙が止まらなくなってそのまま夜が明けました。
この日から廃人になります。みなさんが思うよりずっとやばい廃人です。うつ経験者の方は辛さが分かると思いますが、うつを経験したことにしかこの辛さは絶対に分からないと思います。だから患者の苦しみがとても良くわかります。うつを経験した看護師で良かった、とさえ思います(出来ればなりたくなかったですが・・・)。この後の生活については追々。追々ばかりです。
ちなみにこどもを産むことが出来ない男性の産婦人科医は、出産やこども、母親のことを理解できないと思いますか。経験したことがない場合、どうやって相手のことを分かるようになるのでしょうか。経験できないからこそ、と思います。看護師も同じかと。(でも経験した看護師のほうが私はいいと思いますがどうでしょうか・・・これ、マウントじゃないです。)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。不快な思いをさせてしまった場合は申し訳ありません。内容がフィクションかどうかはお任せします。
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