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子どもが食事を一緒にしてくれません~不登校なり立て期


不登校になった我が子が、部屋にこもりがちになったり食事も別にとるようになったり。そしてそれを責めると今度は食事も食べてくれないように…。そんな子どもの行動に、どうしたらいいのか頭を抱えてしまっている親御さんもおられるかも知れません。


これまで特に問題なく学校に通えていた子どもが不登校になった…
そのような子が不登校になった場合、
最初は激しく動揺し、葛藤しています。
特に〝学校に行けなくなった自分”への責め苦、恥意識は相当なもので、
容易に受け入れることが出来ません。
そのため、不登校になったことを
誰か(教員、同級生、学校制度など)のせいにしていることもあります。

人間は、自分が受け入れたくない感情を、
自分が持っているのではなく
他人が持っているものと認識することで自分を守る
"投影 (Psychological projection)”という心の働きがあります。

そのため、自分を責める気持ちを
親や同級生、教師の中に映し出し、
あたかも彼らが自分を責めているように感じるのです。

責めてくるような人もいないのに子どもが周りを避けている時は、
まだ自責の念が強い時。
特に父親は
〝社会的権威者”というイメージも投影されやすいため、
子どもが社会に対して申し訳ないと無意識に思っているほど
避けられやすいでしょう。(各家庭での役割にも依りますが)

子どものそんな苦しい気持ちをよそに
「どうして一緒に食事しないのよっ」
と親側の気持ちだけを子どもにぶつけてしまうと、
子どもは「分かってくれてない」と感じて、心を閉ざしてしまいます。

食事に関しては、
とりあえず食べているのなら良しとしましょう。
(※不登校になって痩せてきた、食欲がなくなってきた場合は、
 鬱の可能性があるので要注意。専門家にご相談を)

手料理だと罪悪感を感じて食べにくいという子もいます。
バナナやミカンなどの果物、
若者が好きそうなおやつや栄養補助食品など、
本人が抵抗感なく食べられそうなものを、
それとなく置いておきましょう。

特に親が何も責めてこない、自分にサポーティブだと子どもが感じ取れば、
気持ちも落ち着いてきます。
そうしてやっと、
心の扉を他人に対し少し開いてくれるようになります。

子どもが不登校になったばかりで心が激しく揺れている頃は、
”安定させること”がゴールです。
「学校に行っていないことを除けば(以前と同じ)普通の状態」
という状態をまずは目指すこと。

子どもの心と状況が安定して初めて
本当の気持ちやこれからのことなどについて、
話し合うことが出来るようになるのですから。

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