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その日本語、外国人材に伝わっていない? その2:「現金しか使えません」

日本で働く外国人材は204万人を超えています(出典:厚生労働省 令和5年10月末時点)。この記事では、普段職場や仕事で、よく使う言葉の中で、外国人材には伝わっていない可能性のある言葉を紹介していきます。
この記事は第2弾となります。

第1弾の記事についてはこちら。

外国人材の日本語力の指標

英語のテストにTOEICや英検があるように、日本語にも日本語力を図る試験がいくつかあります。そのうち、受験者数が多い試験に、JLPT(HPはこちら)があります。JLPTはリーディングとリスニングで日本語力を図る試験となります。
N1が最も難しく、N5が最も易しいレベルの試験となります。
N1やN2は難易度が高く、所持している外国人材の割合も少ないため、職場や仕事ではいかにN5やN4レベルの言葉を多く用いるかが、外国人材とのコミュニケーションに大事になってきます。

今日の言葉:「現金しか使えません」

今回の言葉は店やレストランで耳にする言葉ですが、この表現は誤解を招く可能性のある表現となります。日本語学習者が日本語を聞くとき、全ての単語が聞きとれるとは限りません。そのため、誤って「現金・・使えません」と聞き取ってしまし、「現金は使えない」と認識する可能性があります。

単語的には、N1や級外の単語は使用していませんので、今回は表現方法を変えたいと思います。

何と言えば伝わりやすい?

皆さんなら、どのように置き換えますか?

もしよければ、スクロールを止めて考えてみてください。




今回は以下の様に置き換えます。

変換前:「現金しか使えません」
 ↓↓↓
置換例:「現金だけ使えます(カードはだめです)。」
※実際はふりがなを振りましょう

この変換により、「現金OK、カードNG」がはっきりとわかるようになります。誤解が生まれる可能性を減らすことが可能です。

ただ、やさしい日本語への変換に正解はありません。もし、「もっといい変換あるよ!」という方はコメントに記載いただけるとありがたいです!

二重否定も難しい表現

今回の「・・しか・・ない」という表現は複雑なため、使用は避けたほうが良いです。また、「電車で行けないこともない」のような二重否定も避けたほうがいい表現の一つです。二重否定につきましては、別の記事にて取り上げたいと思います。

以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました。


外国人材とのコミュニケーションコツ研修

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