【TOKYO】ワークショップレポート / 古来より伝わる香りの文化 オリジナル塗香(ずこう)作り
日本各地のモノづくりを支える人たちと共に考えて作った
コト や モノ を伝え、各地の工芸の職人や製造業の職人達の技術や想いを繋げるミチを作る”コトモノミチ”のワークショップレポートです。
2021年12月9日にCOTO MONO MICHI 東京店で開催された「塗香(ずこう)作りワークショプ」の様子をレポートします。
大阪店で大変ご好評いただきました、調香師の資格を持つ(株)バルカフィオーレの小林さんによる ~古来より伝わる身を清める塗るお香 “塗香”作りワークショップ~が東京で初めて開催です!
*塗香とは、、、
古来より伝わる仏像や修行者の身体に香を塗って身を清める「塗るお香」です。
香木や漢薬などの香原料を、細かいパウダー状にして混ぜ合わせて作ったもので、古くは身だしなみとして身体に塗られたり、山寺などの参拝で水がない場所で手を清めるために使われるのが一般的でした。
現在も神社仏閣にお詣りする際に身を清めたり、人混みなど様々な気が入り混じっているところに行く時や重い気持ちを祓いたい時に、身体にすり込むことで悪い気を払うとも言われています。
また、塗香は香水と同じように人の体臭と混ざり同じものを使ってもそれぞれの香りに変化するため、ほのかに香る和のフレグランスとして香水のような感覚で香りを楽しむこともできます。
ワークショップでは、白檀をはじめとする10種類の香木や漢薬をベースにそれぞれのお好みに合わせてブレンドします。
まずは、一つ一つの原料についてお話を聞きながら
高原料の蓋をあけて聞香します。
聞香(もんこう)とは、 香りをお部屋に漂わすのではなく、静かに繊細な香木の香りを鑑賞することをいいます。
みなさん頭に思い浮かぶイメージや好き嫌いなを静かに感じていきます。
お好みの香りが決まったらいよいよ実際に調合していきます!
実際に各種の香原料を専用のスプーンですくってお好みにブレンドしていきます。決まりは特になくて自由に調合できますが、香りの甘み、辛味を統一するとよりまとまりやすくなるそうです!
最初はみなさん悩んだり迷われていましたが、自分の好きな香りをベースに調合していきます。
途中、香りがわからなくなってくるのでコーヒーの香りでリセットさせるそうです。素敵!
迷った時は小林さんにアドバイスをいただきながら少しずつ好みの香りに近づけていきます。
最後にラベルシールを貼り付けて日付を書きます。
これでオリジナルの塗香が完成です!
最後にみなさんの塗香を並べて記念撮影!お隣のお客様同士で香りを比べる場面もあり、こっちは爽やか、面白い香りで熟成させると楽しみな香り!など十人十色の様々な香りができました!
また、お持ち帰り用のアルミケースの他、文香用の小袋もご用意頂きました!小袋に少量の塗香を入れて糊で蓋をして完成です。これでオリジナルの塗香を使った文香の完成です!
完成してすぐにもう一度やりたい!という方もいて、もう1枠追加でワークショップに参加されていました。
塗香のいい香りに包まれて、みなさんとてもリラックスした楽しいワークショップとなりました。
ご参加いただいた皆さま、講師の小林さん、本当にありがとうございました。
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