ぼくのライブラリー
聴いていた話とは違う話なんて
世の中にはいっぱいある
頭の中でこねくりましてできあがる
頭の中は都合よくできている
適当な物語を創作して納得する
ぼくの頭の中には
そんなライブラリーができている
検閲もされない
発禁図書もない
図書カードも必要ない
読書履歴は書ききれない
ぼくが見た夢も
友だちから聴いた話も
だれにも内緒にしているライブラリー
鍵をかけなくてもここはパラダイス
いつまでもなくならない
秘密のライブラリーを保っている
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