現役日本語教師が教える!留学生とコミュニケーションがとれる会話術①
こんにちは。皆さんは自分お店、もしくはバイト先で外国人の従業員とコミュニケーション取れていますか?基本的なコミュニケーションはとれていても、複雑な指示となると「どうやって伝えればいいんだろう」と思ったこともあるのではないでしょうか。ここでは実際の日本語学校で行われている授業内容をもとに、職場でのコミュニケーションの役に立つ日本語をお教えしたいと思います。
「初級学習者」の基本は「~ます。」
まず、知っておくと便利なのが彼らの基本の「き」。多くの日本語学校で採用されている初級の教科書は「~です」「~ます」で終わるいわゆる丁寧体が使われています。初めて動詞や形容詞を習うときもすべてこの形です。「タメ語」より「丁寧体」の方が早く習っていて、彼らの言語的な負担も軽くなります。つまり、「運ぶ」よりも「運びます」と言うほうが彼らにより確実に伝わります。
便利な言葉「お願いします」
何かを依頼するときには「~てください」という言い方をしている人も多いと思います。この言い方は初級の最初の方に出てきますので通じる場合も多いのですが、反応などを見て心配になった時は「~ます」+「お願いします」の組み合わせがおススメです。具体的には「ここを掃除してください」というよりも「ここを掃除します。お願いします。」と言った方が確実に伝わります。この言い方でたいていは通じるはずです。これでも通じなければ正直、採用は見直した方がいいかも…。
まとめ
・「です。~ます」を基本の形で話す
・「タメ語」より「丁寧体」の方が彼らは楽
・「~てください」がダメなら「~ます。お願いします。」
今回はこのような内容でお話しました。次回も状況に応じて伝わりやすい日本語をお教えしたいと思います!
秋桜