「逆の選択」をするようになったら人生が好転した話。
本日は「選択」についてのノート。
「なにもかもうまく行かない!」「自分の人生は失敗ばかりだ!」なんてしんどい思いのさなかにいらっしゃる方、どうぞ読んでみてください。同じような時期を過ごした私が見つけた緩和の方法。
自分の「選ぶ力」が信用できない。
私は自分の「選ぶ力」を信用していません。目の前に選択肢が現れたとき、適切な選択ができているとは思っていません。そう思うのには理由があって、過去その時々で「よかれと思って下した判断・選択」がことごとく裏目、うまくゆかなくて公私共に失敗続きだったから。そうして、これまでの人生の大方を失敗してきました。今思えばあまりにも経験が乏しく、経験が乏しいがゆえにセンスもまるで磨かれず悪循環という、当然といえば当然の結果だったのですけど。
失敗続きの中である時ふと思った。
何もかもがうまく行かなかった時期のある日、ぼんやりと考えました。「自分が選ぼうと思った、それとは逆の選択をしたらどうなるのだろうか」と。その頃は公私共見事にドツボ、仕事も恋も上手くゆかず自分には何もないと思っていた時期だったので、何かを変えることはちっとも恐くもなかったし、思いついたからには試してみようと「逆の選択」をするようになったのでした。
自分で「こっち!」と思うのとは逆の選択をする。
「行こうかどうしようか迷って観に行っていた」舞台は「観に行かない」ことを選んだし、「継続するか否か迷って継続していた」案件は「更新しない」ことを選んだし、「誘われたけど気乗りしないから欠席していた」会合は「出席する」ことを選んだし。
これはもう本当にどんなことでもよくて、とにかく「今までの自分が選んでいたのとは逆の選択」をするという。夕飯に肉を選んでいたなら魚、好条件の仕事のスカウトもお断り、みたいに些細なことから人生に関わる大きなことまで全部。これを意識的に続けました。
打つ手も無くて、やけっぱちでやってみた結果。
そんなことを繰り返すうち、なんとなく、人生におけるすべてがスムーズに流れ、ストレスも改善されてきているような気がしたのですよね。気のせいかなと思って意識を向けてみると、やっぱりたしかに滞りなく進行する機会が増えてきていることに気が付いた。人間関係も仕事の流れも。
鎖を切るということ
意図的に「逆の選択」することで自分の思い込みやクセ、そういう厄介なものを持ち込まないようにしたといいますか。自分の価値観の及ばないところを覗いてみたといいますか。元々私はこだわりが強いタイプなので、その鎖を自分で断ち切るような流れができたのだと思います。
今になってみれば強烈なクセというのはそのくらい思い切ったことをしないと変わったり手放したりできないのだろうなと思います。やけっぱちで始めたことだったけれど、風を通し新しい価値観を手に入れるよい機会だったと思います。
悩みの中にいるあなたへ
このテキストを読んでくださっているあなたが今、「なにもかもうまく行かない!もうヤダ!」と思っているのだとしたら。ぜひ一度「逆の選択」を試してみてください。
ほら、なにもかもうまく行かないなら、どっちに転んだって同じようなものでしょう?
どうか、騙されたと思って、まずはひとつ、これまでとは逆の選択を。はじめは違和感を感じることでしょう、でもほら、もうひとつ。ふたつできたらまたひとつ。そうして少しずつ重ねていってください。幾度となく重ねていくうちに、閉塞感が立ち込めていたあなたの世界は、いつの間にか広がってゆくはずです。