週末、久しぶりに自分の生活を取り戻した話。

書類をまとめたり、ファイルを整理したり、仕事の片づけ＆準備をしたり、今週分のnoteの仕込みをしたりしようと思っていました。

全部やめました。

今のうちにやっておいた方がいいことをすべて放棄し、化粧品の見直しをし、衣替えをし、プチ断捨離をし、散歩をし、料理を作り、買い出し＆日用品・雑貨の入れ替えをし、皮革製品のメンテナンスをしました。

今のうちにやっておいた方がいいことはどれも、今やらなければならないことではなかったし、この週末は多少気分がよかったので、ずっと気に掛かりながらも気力体力共についてゆかず手が回らなかったことを片付けようと思った次第。

皮革製品のメンテナンスは今回一番しあわせを感じた瞬間。通勤バッグの手触りがガビガビになっているのをしょんぼりしながらも毎日使っていたので、無心になって磨きました。しっとりツヤツヤに復活した時には思わず顔がほころぶ。高価な品でもないし特別なケアをしたワケではないけれども、それでも。

人間にとって、緊急性はないがずっと気に掛かっていることというのはクセモノで、自分自身が思っている以上にプレッシャーになり、枷となり、行動や思考を鈍らせるのですよ。調子の悪いツールを使っているとイライラするのと一緒。時間が無いとかお金が無いとかまだどうにかなるとか言っていないでサクっと解決してしまうのが吉。そっちの方が結果的に効率がよいし、生産性も上がるという。

今回の私の場合は「そこまでわかっているというのに手が回っていなかった」というのが問題で、いやちょっと、数年ぶりにキッツイお題に当たったなぁという感じでした。うん、それがまぁ、繁忙期に働き方の選択・進退の決定が重なるという、「忙し過ぎて頭回っていないのにそんな重大な決断しなきゃならないの！？なんでこんなことになってるのよ！？」という、それです。しかも、前もって考えていたアレコレを白紙に戻し組み立て直さねばならんという事案が立て続けに勃発。デザインにせよ働き方にせよなんにせよ振り回されるしかない状況に、デザイナーは自分ただ一人、現時点では進むも退くもできず、逃げ道も抜け道もない！という状況でした。

そりゃしんどいわ。

そんな状況が数ヶ月続いていたので、毎週末、完全に潰れておりました。振り返ろうと思ってみても何も覚えていない。たしかに、手は動かしているけれど記憶が無いとか実感を伴っていないということが多くあったので、精神的にかなり負担が掛かっていたのでしょうね。だから肉体的な不調も改善せず長引いたのではないかなと、今だから思う。

あっぶないなぁ！

負担が掛かっていることは承知していたけど、そこまで酷くなっていたとは気づいていなかった。気づかないうちに悪化しているって本当に危険なので、この記事を読んでくださっているあなたが今「なんでこんなにしんどいんだろう……」と思っているという場合には、ちょっと強引なようでも一度立ち止まって少しペース落としてくださいね。それたぶん、一歩踏み外したら真っ逆さまなやつだから。

実際、週末ぐったりしてしまって起き上がっているのもしんどいとかあると思うんです。そういう時は無理をせず、とにかく休んだ方がいい。「散歩くらいした方がいいよ」なんて言われたとしても、それだって気乗りしなければしなくていいと思う。それがいいんだろうなと思っていたって、できないものはできないもん。休息が必要な時にはできる限りしっかり体と心を休めて、そのうち少し動けそうな気配がしたら、自分の生活を取り戻すための行動を何かひとつから、また始めたらいいと思う。その時の幸福感にはきっと驚くはず。

頑張ることは大切だけど、くれぐれも過ぎない様にお気を付けくださいませ。ちょいちょい脱力し、ちょいちょい甘やかして、えっちらおっちらやってまいりましょー。