![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/20521935/rectangle_large_type_2_cea3ac547539ab637bfb3acc83d84df9.jpg?width=1200)
ピンチはチャンスと言うけれど。びわ湖ホールさんのオペラライブ配信がすごかった!
Twitterのトレンドにも上がっていたオペラのライブ配信について簡単なまとめと思うことをポツポツ書きます。ちなみにわたくし、オペラはど素人なので専門的なことは言えません。あしからず。
びわ湖ホールさんのオペラライブ配信がすごい!
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止となってしまった、びわ湖ホールプロデュースオペラ『神々の黄昏(たそがれ)』。制作費は1億6千万円にのぼるのだとか!
オペラのチケットといえば大変高価なものですが(この公演についてチケット調べたらE席で6,000円、SS席が25,000円。若者向けの割引があり、それだとかなり安く観られるみたい。)即日完売の人気っぷり。
企画制作者も楽しみにしていたオペラファンも悲しいよね……なんて思ったけどそこからの展開に目を奪われ、心掴まれたので記すことにしました。
観客を入れての公演は中止となったものの、無観客公演を行い、その様子をライブストリーミング配信するという決定。YouTubeで無料配信されるという。また、同日に別途録画される高画質映像を後日にDVDとして発売することが発表されました。
Twitterでも長時間にわたりトレンドに!
上演時間中ずっと関連したワードがトレンドに入っていて驚いたのですが、これほんと、心意気やオペラファンのあたたかさやなんかもうずっとそんなこと考えちゃいました。熱意と愛情がすごい!
この作品の感想をつぶやくハッシュタグ #びわ湖リング #BiwakoRing の盛り上がりもすごかった!すんごい勢いで投稿されてすんごい勢いでツイートが流れてた。
びわ湖ホール(@biwakohall)が無観客でプロデュースオペラ『#神々の黄昏』を配信し、話題を集めています#びわ湖リング #BiwakoRing https://t.co/KOlNaUYW0U
— Twitter モーメント (@MomentsJapan) March 7, 2020
この「配信」の何に心を掴まれたか
この配信、ドイツ語上演・字幕なしという素人にはエラくハードルが高いスタイルなのです。そもそも「オペラって何?」という私のような素人には絶望するほどハードルが高い。でもね。何も知らない私ですら感動しっぱなしだったりして、何をもってそう感じたのか、ちょっとお話しさせてください。
以下、自分の無知の恥もさらすことになるけどそんな小さなこと言っていられない!誤脱あるかもしれないけど勢いで書いたものだから許して!
#びわ湖リング のタグをちょいちょい見ながら、さまざまなことを思いながら配信流しつつ今日分の作業してる。作業している贅沢さ。いろいろと胸に刺さる。言いたいこともある。
— ろこ|デザインと舞台 (@gecca_mitsu) March 7, 2020
とにかくまあ、「これ、今この時間にこの国の劇場で、あなたや私と同じ『生身の人間』がやっていることなのだぜ?」と。 https://t.co/NULUZmfWhG
ただいま2幕終わって30分の休憩中なんだけど、そういうのも楽しい。
— ろこ|デザインと舞台 (@gecca_mitsu) March 7, 2020
あと、通常の上演ではできない「感想や感動をリアルタイムで世界中の人とわやわや共有」というのも新鮮だし嬉しいし楽しいし。作品・画面への集中とは別に、そういう楽しみ方ができるのは配信の強み。#びわ湖リング
今は休憩中だから少し人数減っているけれど、同時に視聴しているのが10,000人を超えるっていうのがすごい。
— ろこ|デザインと舞台 (@gecca_mitsu) March 7, 2020
その中には純粋なオペラファン以外に「こういう形で話題になっているならチラ見してみようかな」っていう層がある程度いるワケで。実はそこすごく重要だし意味があること。#びわ湖リング
かくいう私もこれまでオペラに縁がなかった。長いし高いし難しそうだし敷居高いしハードルが高い。気にはなっていて、だけども触れる機会がなくて。それが今回の配信で緩和。「これを人間が作り出しているのだ!」と感動しながら文化や芸術の普及・浸透・発展について考えちゃう。#びわ湖リング
— ろこ|デザインと舞台 (@gecca_mitsu) March 7, 2020
そして最終的にはここに着地。
よくよく考えたらカーテンコールどころか舞台芸術関係でここまで泣いたのはじめてなんじゃなかろうか。思いが交錯。#びわ湖リング
— ろこ|デザインと舞台 (@gecca_mitsu) March 7, 2020
「感動が感動を呼ぶ!クライマックスではあちらこちらからすすり泣きが聞こえる!」みたいな舞台作品だってこれまでにたくさん観てきているというのに、今回は状況が状況だもんでいろいろな思いがドカンと来ちゃって。愛に溢れた本気の仕事好きだ……って。あと関わる全ての人への感謝と尊敬。舞台芸術関係についてはちょっと疲れていたから尚更なんだろな。とまあ、それはそれとして。
舞台芸術、文化や芸術の普及・浸透・発展について考えながら観てた。
Twitterで感想投稿しながら閲覧されていた方は「一緒にたのしみましょう!」というスタンスの方が多く、いわゆる “にわか” にもやさしくて。そこに排他的な空気がなかったのが印象的。むしろ解説してくれる方が多く、真面目なもの、やさしく教えてくれるもの、見方のコツを教えてくれるもの、お茶目で遊び心のあるもの……。私が目にした中には何かを誰かをけなすようなものはなかった。
もちろん、それらは私がわずかな時間で目にした範囲のことであって、中には異を唱える人、快く思わない人もいらっしゃったのでしょうけれども。今日の配信を通して少なくとも私はこんなことを感じました。
「コロナで中止、残念!」って言いながら「それならば何ができるか!?」と考え、準備し、発信するに至った作り手の情熱とパワー!全力!表方も裏方も、画面越しでも伝わってくる技術!技術!技術!
受け手も本気!
劇場での観劇中にはやりたくても絶対にできないこと、感想や感動をリアルタイムで世界中の人とワイワイ共有できる。作品・場面への集中とは別にコミュニケーションという楽しみ方がある。
時を同じくして10,000人以上が観劇しているというミラクル。
気にはなっていて、だけども触れる機会がなかった層にもアプローチできている。しかも既存のオペラファンから「興味を持ってくれること自体が嬉しい!」という声が多数。
休憩に入る・休憩終わり前のワサワサ感もリアル。トイレ!お茶!小腹満たし!そんな雑談も楽しい。ハッシュタグで感想をツイートしてくれていた人に関しては、これまでオペラに触れる機会がなかった人にもやさしい。
「これを多くの人間が関わり、生身の人間が作り出しているのだ!」という圧倒と感動。ライブ感を共有することが醍醐味でありながら閉じがちな舞台芸術の世界に触れることができる。
オペラファン以外にも「こういう形なら自分にも観られる」であるとか「こういう形で話題になっているならチラ見してみようかな」っていう層がある程度いる。
制作者とファンのオペラ愛を感じた
そして最終的に「これは絶対に映像で手もとに残さねば!DVD買う!」とか「グッズ欲しい!」とか「どんな支援の方法があるんだろう?」とか「他にも観てみたい!」という声が多数あがっていたこと。文化や芸術の継続と支援として文句つけ難い流れ。ここに至る理由が理由だから理想的とは言えないんだけど、人の心の動きと行動・促進という意味ではケチのつけようがない。どんなタイミング、どんな場所であっても足の引っ張りあいする人たちも少なくないからさ。心が洗われるというか、とても純粋なものに触れた気がした。
明日、3月8日(日)も13:00-19:00で配信があるよ。
今一度公演情報貼っておきます。触れるという意味ではいっときでも価値があると思うので一度覗いてみることをお勧めします。
いいなと思ったら応援しよう!
![ろこ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/22226472/profile_da55cd01d4831561527e2fab963f160e.jpg?width=600&crop=1:1,smart)