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村上春樹から学ぶ、執筆の気力回復方法(『運動脳』を読んで)
執筆活動って意外に体力の要ることだなと最近つくづく思う。
それはWebライターでも、ブロガーでも、小説家でも言える。
ここ最近、帰ってきて夕食を取ったら風呂や歯磨きなどをせずにうっかり寝てしまうという最悪なルーティンをしてしまっている。
(早めに寝ている分、3時ぐらいに起きて風呂や歯磨きをして二度寝しているが…)
そのせいで、平日に執筆するやる気が1ミリも起きない。
そんな一般社畜がウダウダ言っている間に、世界的有名な小説家の村上春樹は、あれだけ膨大な文章を書き、素晴らしい作品を世に出している。
どうしたらそんなに書く気力が出るのだろうか?
村上春樹の執筆ルーティンから、執筆への気力回復方法を探ってみよう。
執筆に必要な気力は身体的な体力とはちょっと違う
村上春樹のルーティンを見る前に、執筆に必要な気力についてもう少し具体的にしてみる。
執筆に必要な気力は、一言で「体力」と言ってしまうとなんか違う。
執筆に必要な気力が切れたとしても、生命としての生存や運動には関係ないからだ。
違いをRPGのゲームにたとえるならこんな感じだ。
HP=体力
MP=執筆に必要な気力
ちょっとゲームとかやったことがない人の為に軽く説明すると、MPとは魔法を出す時に使われるエネルギー量の事である。
これがなくなってしまうと、魔法が一切使えなくなる。
だけどHP(体力)が残っているので、体は動く。
そう考えると執筆へのやる気がないときって、ちょうどゲームで言う「MP切れ」を起こしているのと同じである。
村上春樹の執筆ルーティン
ここからが本題。
アンデシュ・ハンセンの『運動脳』という本に、村上春樹の執筆ルーティンが紹介されていたので紹介する。
作品の執筆中は毎朝4時に起床し、午前10時まで仕事をする。昼食を取ったのちに10キロのランニングを行い、それから水泳をする。そのあとは音楽を聴いたり、読書をしたりして過ごす。
ああ…なんてうらやましいんだ…
自分も大富豪になったらこんな生活をしてみたい…
つい本音が漏れてしまったが、執筆活動は午前中に済ませ、午後は運動し夜はのんびり過ごすようだ。
4時に起きるなんてとんでもなくストイックだなーと思うが、注目してほしいのは午後の運動。
午後は執筆ではなく運動をしている。
これはなかなかサラリーマンには真似できない。
ついでに、自分の執筆ルーティンを同じような感じに書いてみた。
毎朝7時に起床し、午後7時まで仕事をする。夕食を取ったのちに風呂に入り、それから執筆をする。そのあとは明日の仕事に落胆しつつ、気を失うようにいつの間にか寝ている。
うん。なんかみじめに見えてきたぞ。
執筆のMP切れにはHPを消費させる
話を戻すと、日本を代表する小説家の村上春樹は、執筆期間中でも運動は欠かせないのがルーティンから分かる。
ランニングはするし水泳もするって、一般庶民からしたらアスリートかよって思う。
『運動脳』という本では、「運動をすると創造性が高まる」と紹介している。
ちなみに実験で証明されている。
とくにブレインストーミングと新しいアイデアを出す能力において、歩きながらテストを受けた被験者の成績は、歩かずに受けた被験者をおおむね60%も引き離していた。
村上春樹が運動を日常に取り入れている理由は、小説のアイデアがひらめいて書きたくなると、体感で知っているからだと予想できる。
さっきのRPGのたとえで言うなら、HPを消費してMPを回復しているようなものだ。
ドラクエなどのRPG世界では普通、回復魔法でMPを消費してHPを回復する。
どうやら我々が住んでいるこの世界のルールでは逆のようだ。
以上から「執筆の気力を回復するには運動をしよう」というわけになる。
だから執筆するには体力が必要だと感じるのだ。
ところで、執筆のMPが回復する薬があったらいいな…と一瞬思ったけど、なんか怖いので一生飲まないと思う。
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