【うつ病】初めての障害者雇用で半年間働いてみた【メリット・デメリット編】
こんにちは、コルクです。
私は人生で初めて障害者雇用枠を使って今の会社に入社しました。
入社してから約半年が経ったのですが、元気に仕事を続けています。
前職から約1年以上ブランク期間があったのですが、この期間は就労移行支援に通っていて、自己理解や障害者雇用について勉強していました。
私の場合はうつ病が原因で障害者雇用を選択しようと考えていたのですが、物凄く葛藤があり、苦しい時間を過ごしましたが障害者雇用を選択して良かったと思っています。
入社するまでの経緯については下の記事にまとめています。
記事にも書いてある通りで私は今回初めての障害者雇用での就職になります。
一般就労の時は会社を休みがちですぐに辞めしまって定着することが出来なかったのですが、この半年間、初めての障害者雇用でほぼ休まずに働き続けることが出来ました。
私にとって半年間、ほぼ休まずに仕事が出来たのは初めての事でした。
また、働き続けたことにより仕事に対して自信も付くようになりました。
私にとって障害者雇用は合っていた制度ですが、一般就労に比べて悪かった点もあります。
この記事では私の経験を基に障害者雇用の良かった点と悪かった点について紹介しています。
良かった点
6時間勤務からフルタイムに移行が出来るシステム
障害者雇用の特筆する点としては障害に対する配慮をしてもらえることです。
障害者雇用だから配慮してもらえるのは当たり前と思いますが、この配慮がどこまでしてもらえるかは企業によって違います。
ある企業はここまでならOKだけど、他の企業はNGなんてよくあります。
この配慮事項は企業の許容量と言い換えてもいいかもしれません。
私は配慮の一つに勤務時間が重要な要素であると考えています。
私が入社した会社ではいきなりフルタイムで働くことも出来ますが、私のように体力に自信がなかったら6時間勤務でスタートすることが出来ます。
6時間だとアルバイト扱いですが、徐々に体力に自信がついていったら6→7→8時間と段階的に増やしていくことができ、最終的には正社員になることが出来ます。
障害者雇用は契約社員として扱う企業が多いですが、私が入社した会社は体調が安定して成果を出せば正社員になれる制度があるので珍しいと感じました。
私はこの制度を利用して最初6時間スタートでしたが、今は7時間で勤務しています。
働く時間が増えれば、必然的に給料も増えていき、仕事の幅も広がります。
徐々に体を慣らしていき、最終的にはフルタイムで働きたいと思っています。
今はフルタイムまでの準備期間だと考えています。
体調の事を考えて勤務時間を変えられるのが障害者雇用の魅力だと思います。
体調管理を会社と共有する
これは障害者雇用の職場の特有のことですが、日々の体調を会社に報告するシステムがあります。
報告する内容としては
こういった日々の体調を報告するのは就労移行支援ではよくあることでしたが、会社でこのようなシステムがあることに驚きました。
また、体調不良で休んでしまったり、早退・遅刻した場合でもその日の体調の具合や原因ついて報告するようになっています。
日常的に体調管理の報告をしているので、同僚にも体調管理について話しやすい環境になっています。
例えば、チームメンバーに「今日、体調があまり良くないからスローペースで進めるよ」や「体調が良いからフォローに入るよ」など日常的に話しています。
自分の体調について話しやすい環境があるから体調を度外視して働かなくても大丈夫ですし、上司やチームメンバーに相談しやすいと思います。
単調作業以外の業務がある
障害者雇用の業務内容としてイメージが湧くのは郵便仕分けや押印作業など単調な作業をイメージするのではないでしょうか。
私も就職するまでそのようなイメージを持っていました。
ですが、実際に働いてみるとエクエルで関数を滅茶苦茶使いまくったり、社内用のシステムをいじったりなど単調作業とはかけ離れた業務を行っています。
私自身、単調作業が苦手なため少し複雑な工程がある業務の方が性に合っていたため助かっています。
もちろん郵便仕分けなどの単調作業もたまにしています。
私が入社した会社がIT関係の会社のため、このような仕事をさせてもらえていると思っています。
他の会社に入ったら単調作業ばかりだったかもしれません。
普段からエクセルをたくさん使うため、ctrl + Cでコピーしたり、ctrl + Vで貼り付けなどのショートカットキーを滅茶苦茶覚えるようになりました。
また、私がいる会社ではチャット文化なので普段の報告や相談はチャットベースが多く、チャットがないと仕事が出来ないくらい多用しています。
私は今までチャットを使った仕事をしたことがなくて、最初は戸惑っていましたが、徐々に慣れていきました。
チャットで業務報告することに関して、これは人によって好みは分かれると思いますが私は性に合っていたこともあってチャットベースで報告することが楽に感じます。
この会社に入っていろんな業務をする中で業務に関するスキルも向上したと思います。
他部署との交流がある
これは私の偏見かもしれませんが障害者雇用の部署は厄介者みたいな扱いをされているんじゃないかと思っていました。
なので他部署との関わりも薄いのではないかと考えていました。
ですが、私が入社した会社ではそんなこともなく普通に他部署と関わりがありますし一緒にお仕事をしています。
また、普通に他部署から仕事依頼も来ているので良好な関係を築けていると思います。
障害者雇用だから障害者だけと関わりがあるわけではなく、いろんな人と関われる機会がある職場だと感じています。
在宅と出社が両方出来る
私が担当している業務は特定の曜日は出社してそれ以外は在宅で仕事をしています。
この出社と在宅が両方出来ることが私にとって、とても働きやすい環境で半年間ほぼ休まずに仕事が出来た要因でもあります。
出社することは当たり前なことだと思いますが私にとって、とてもエネルギーが必要な行動だと思います。
朝早く起きて、満員電車に乗って、遅刻せずに向かうことがとても大変なことだと感じています。
会社に着いた頃には既に疲れている人もいるのではないでしょうか。
一方、在宅は通勤時間がない分、出社している時より時間が余裕があるので朝の時間をゆっくり過ごせたり、仕事を終わった後にすぐゲームが出来たりします。
ここまで聞くと在宅の方が良いと感じますが、在宅オンリーだと普段の生活に変化がなく、ほとんど家から出ない生活になってしまいます。
ほとんど家から出ない生活は私にとって少し窮屈なので多少なりとも家から出たいです。
そんな欲張りな私にとって在宅と出社の両方が出来る環境がありがたいです。
また、私の職場は出社日に体調を崩して通勤が難しい場合は在宅に切り替えることが出来ます。
配慮事項の中には出社が難しい方もいるので在宅オンリーで仕事をしている人もいます。
私、就労移行支援、会社による3者面談
月に一度、私、就労移行支援の担当者、会社の上司の3者面談が行われます。
面談の内容については普段の業務をしていて問題はあるか、体調面は安定しているか、人間関係について困っていることはないかなど幅広く話しています。
ここの部分に関しては障害や抱えている課題によって大きく変わるので人によってさまざまです。
順調に過ごせているならあっさり面談が終わることがあります。
私がいる会社ではこのように3者面談が行える環境ですが、他の企業ではこのような形はとれないところもあるそうです。
この面談では定期的に行っているので抱え込みやすい私にとって安心材料になります。
面談の機会があらかじめ用意されている場合とそうでない場合は大きく違うと思います。
悪かった点
給料が低いこと
障害者雇用で一番ネックになるのが給料が低いことです。
一般就労に比べてかなり低いです。
最低賃金で求人を募集をかけているところも結構あります。
私は都内で一人暮らしをしているのですが今の給料だと、とてもじゃないですが生活できません。
今、生活出来ているのは障害年金を貰っているからです。
障害年金+給料でなんとか一人暮らしをしています。
これは一般就労では出来なかった方法ですね。
ですが、この障害年金がやっかいで定期的に更新があり、更新の内容次第では減額あるいは停止になりえます。
なので障害年金が停止になったら、給料だけで生活しないといけないので、今のうちに給料を上げるか、会社を辞めないといけません。
障害年金によって今の会社に留まれるか左右されるのが辛いところですね。
職場の人間以外で障害者雇用について話にくいこと
私は家族や就労移行支援関係者以外の身近な人に障害者雇用について話していません。
特に友人には話していないですね。
理由はシンプルで障害者雇用で働いていることを話してどう思われるか怖いからです。
世の中には障害者雇用について偏見を持っている人が少なからずいます。
私がそうでした。
障害者雇用で働いていると聞いて見る目が変えるのではないかとびくびくしています。
なので、障害者雇用で働いていることについて話すのが怖いのです。
ですが、別に障害者雇用について話さなくても友人とはコミュニケーションは取れるのでそこまで問題はないです。
仕事内容を聞いても障害者雇用と疑う人がまずいないでしょう。
普段の生活において、障害者雇用について話さなくても問題がないのですが、私はある問題に直面しています。
それは恋人です。
これから先、長い間一緒にいる人に障害者雇用について隠し続けることは難しいと思います。
そのため、恋人に病気や障害について素直に話さないといけないタイミングがきます。
私も今、絶賛悩んでいるところですがこのタイミングを見計らっています。
なかなか難しい問題かなと思っています。
ですが、まだ恋人がいないのでしばらくは大丈夫ですが恋人が出来たらこの問題にぶち当たります。
その他
障害者雇用は障害を配慮されると同時に配慮する側にもなる
これは就労移行支援に通っていた時から感じていたことですが、障害を持っていると配慮される側にもなりますし、配慮する側にもなります。
これはどういう事なのかというと、障害者雇用で働くと必然的に同じ障害者の方と一緒に過ごすことが多くなります。
私のように安定して働いている人もいれば、体調が安定しないで苦しんでいる人もいます。
そのため、一般就労で働いていた時に比べて、明らかに体調不良で休んでいる人は増えていると感じます。
この場合、体調が安定している人が安定していない人を業務面のサポートする場面が多々あります。
仕事を代わりに引き受けたり、声かけたりします。
一般就労でもサポートに入ることはありますが、障害者雇用ではこの頻度はかなり高めだと思います。
もちろん、自分が体調を崩してしまったらサポートを受ける側になりますが、元気に働き続けたいと思うのであれば、サポートに回る側になると思います。
このように障害者雇用の中でもサポートをする側、受ける側と大雑把に分かれてしまってずるいと思っている方もいるのではないでしょうか。
今でこそ私は体調が安定していますが、いつ体調を崩すか分かりません。
実際、元気に仕事をしていた同僚がある日、体調を崩して2週間近く勤怠が安定していませんでした。
明日は我が身と私はいつも思っています。
なので、障害者雇用で体調不良で休んでしまっても仕方がないと思っています。
障害者雇用は配慮を受けることばかり目がいきがちですが、配慮する側にも立つことを覚えておいて下さい。
まとめ
今回、紹介した事例はあくまでも私が経験したことをまとめています。
もちろん、障害者雇用を採用しているすべての企業には当てはまりません。
もし障害者雇用を考えている方がいらしたら、私の経験が少しでも活かしてもらえれば幸いです。
ここまで読んでくださってありがとうございました。