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〔3〕「ただの説教になってない?」〜部下に響く伝え方 vs. 無視される伝え方

【交渉術と話術!コミュ力向上】マガジン
↓↓↓〜第2章〜↓↓↓


あの時、
あれだけ真剣に話したのに、
全然伝わってない…。』

『あんなに頷きながら、
わかりました!
って言ってたのに…?』


部下や後輩に
一生懸命話をしても、
相手の反応が薄かったり、
行動に変化が見られなかったりすると、
何とも言えない虚しさを感じる
ものです。
 
「どうしたら、
もっと響く伝え方ができるのか?」
 
「もしかして、
自分の話し方が悪いのか?」

 
そんな疑問が頭をよぎるのも当然です。
 
話が響かない原因の多くは
「伝え方の工夫不足」にあります。
 
ただ情報を伝えるだけでは、
相手の心には届きません。

 
相手が
「行動したくなる伝え方」
を意識する必要があります。
 
伝え方をほんの少し工夫するだけで、
驚くほど相手の反応が変わります!

 
あなたの言葉が
「ただの説教」ではなく、
「行動を促す前向きなメッセージ」
に変わる方法を、
一緒に探っていきましょう。


理論編: なぜあなたの説教は無視されるのか?

1. 説教が響かない理由
 
そもそも説教だと思われたら、
どんなに正論でも響きません。

 
◇心理的抵抗
誰でも
「説教をされている」
感じた瞬間
心にバリアを張ります。
 
相手が上司や先輩であっても、
「自分を否定されている」
という印象を持つと、
防御反応が働き、
意見を聞き入れる気が失せます。
 
 
◇情報の過多
あれもこれも。
と多くの指摘を一度に伝えると、
重要なポイントが埋もれてしまいます。
 
結果として、
相手には
「全部ダメだと言われた」という
漠然と否定された記憶だけ残ります。
 
 
◇権威的な伝え方
「これをやれ」
「こうしろ」といった
命令口調や一方的な指示は、
受け手に反発心を生じさせます。
 
たとえ内容が正しくても、
言い方ひとつ”で
『話の内容が全く響かなくなる』ことも。
 
 
2. 「響く伝え方」の理論
 
大前提として、
相手の心情を理解しなければなりません。
 
言いたいことを
ただ言うだけではなく、
相手が受け入れやすい形で
伝える必要があります。
 
以下のポイントを意識してみてください:
 
◎心理的安全性を作る
相手が安心して話を聞ける雰囲気を作ることが、
伝えるための土台になります。
 
相手を責めるのではなく、
「一緒に改善しよう」
という姿勢を示すことで、
防御反応を和らげることができます。
 
 
◎相手を主体にする
一方的に押し付けるのではなく、
「どうすれば改善できると思う?」
と質問を投げかけ、
相手自身に考えさせるアプローチが効果的です。
 
自分で考えて
答えを出すプロセスを経験することで、
相手の行動に結びつきやすくなります。
 
 
3. 重要なポイント: 人間関係がすべて
 
どんなに内容が正しくても、
相手との信頼関係がなければ、
話は響きません。
 
心理学では、
「人は話の内容を聞く前に、
話している人を評価する」

と言われています。
 
もしあなたが部下や後輩にとって
「信頼できる存在」であれば、
多少厳しいことを言っても
素直に受け入れられるでしょう。

 
しかし、
信頼関係がない場合、
どれだけ建設的な意見でも、
「ただの批判や説教」

に聞こえてしまうものです。
 

結局のところ…
「誰が言うか?」
重要視される時代です!!
 
ひと昔前のように、
「上司だから」「年上だから正しい」
という肩書き史上主義の価値観は、
特に今の若者には通用しません。

 
大切なことは、
表面上の年齢や肩書きではなく、
話を聞く価値のある人間かどうか?
です。


あなたの言葉を、
部下や後輩が『聞きたい』と
思う存在になる
ことは、
決して難しいことではありません。 

実践編: 部下に愛想をつかされない話し方

1. 共感から始める
 
部下や後輩に響く伝え方の第一歩は、
相手の努力や成果に共感を示すことです。
 
「この人は自分のことを
見ていてくれている」

と感じてもらえれば、
話を聞く準備が整います。
 
ただし、
「さすがだねー」
といったテキトーな褒め言葉は逆効果
です。
 
「とりあえず褒めておけばいいんでしょ感」は、
相手にバレるので気をつけましょう!

 
※特にオジさん達…
「若い人は怒らないで褒めればいいんでしょー」
という”やっつけ感”で接していると
人望がなくなるどころか、
嫌われて四面楚歌になりかねませんよ。

 
2. ポジティブな点+改善点
 
良い点だけを伝えるのではなく、
改善点もセットで
伝えるのが効果的です。
 
たとえば:
 
「〇〇の部分は素晴らしいよ。

ただ、
ここをもう少し工夫できると
さらに良くなると思います。」
 
このように
《ポジティブな点+改善点」》
バランスよく伝えることで、
相手に前向きな意欲を
持たせることができます。
 
 
3. 問いかけで気づきを促す
 
指示を押し付けるのではなく、
相手自身に考えさせることで、
主体性を引き出します。
 
たとえば:
 
「この部分、
どうすればさらに良くなると思う?」
 
「次回、
同じ状況があったら
どう対応したら良いかな?」

 
相手が自ら考えるプロセスを経験することで、
行動に結びつきやすくなります。
 
 
4. 次の行動を明確にする
 
次に何をするべきかを具体的に伝え、
行動目標を設定します。
 
たとえば:
 
「次回は〇〇を意識して
取り組んでみてください。」
 
「来週のミーティングまでに、
このアイデアを具体化してみましょう。」

 
目標が明確であるほど、
相手は自信を持って行動に移せます。
 
 
5. フォローアップ
 
伝えっぱなしではなく、
取り組みの結果を
後日確認することが大切です。
 
努力が認められることで、
相手は成長を実感し、
次のステップへの意欲が高まります。
 
たとえば:
 
「前回話した〇〇、
かなり改善されていますね!」

「ここの部分、素晴らしい進歩です。
この調子で続けていきましょう!」
 
フォローアップを通じて
信頼関係をさらに深めることで、
持続的な成長が可能になります。
 

 
「その場では『わかりました!』
と言われるけど、
結局部下の動きが悪い…」

 
悩んでいる上司の方達は、
ぜひこのステップを実践してみてください。

相手の反応が
少しずつ変わってきます!

焦らないでくださいね。

焦ってキレたら
それまでの蓄積が水の泡です。

キレる上司が恐れられる時代は、
とっくの昔に終わってます!

今の時代は、
ただの”イタいおっさん扱い”されて
陰口を言われ
SNSに晒されて、
労基に行かれて終わりです。

コンクルージョン

部下や後輩に
響く伝え方を身につけることは、
管理職やリーダーにとっては
欠かせないスキルになりました!
 
そもそも、
伝える内容以前に、
「誰が言うか?」
が重要な時代に突入しました!
 
 
ただの「説教してくる人」
と思われるのか、
「困った時に指示を仰ぎたくなる
頼れるリーダー」
として尊敬されるのか。

 
あなたの日頃の姿勢
伝え方にかかっています。
 
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《現役COO:森 良太の
「これ余談なんですけど…」》

 
話す”ことが得意な人ほど、
「伝えた気になっている」
ことが多いんですよね。
 
かくいう私も、
20代後半、
中間管理職に慣れてきた頃に
同じような状況でした。
 
「自分ではしっかり説明した」
 
「あれだけ詳しく話したのだから、
分かるはず」
 
と思っていたのですが、
部下の反応や行動を見ると、
まるで響いていない…。

 
それどころか、
「何を伝えられたか覚えていない」
ことも多々ありました。
 
ある日、ふと気づいたんです。
 「あ、これって自分が悪いんだな」と。
 
伝える側が
「相手の状況や受け取り方」を考えずに、
一方的に情報を押し付けても、
相手にとってはただの雑音にしかならない

 
このことを実感したのは、
ある若手社員との面談がきっかけでした。
 
その若手社員に
〇〇を改善してほしい』
と伝えたつもりだった
のに、
次のミーティングで
彼はまったく別の方向に行動していました。
 
驚いて理由を聞くと、
彼はこう答えたんです。
 
「森さんが言いたかったのは、
要するにこういうことですよね?」
と。
 
いや、全然違う!笑
 
その瞬間、
私は初めて
「自分の伝え方が悪かったんだ」
痛感しました。
 
それ以降は伝える前に
「この話はどう受け取られるだろうか?」
自問するようになり、
話を終えた後には
「今の話、どう感じた?」
必ず確認するようにしています。
 
大切なポイントは、
伝えた「つもり」ではなく、
相手がどう受け取ったか?です。

 
コミュニケーション
双方向で成り立つものだと、
改めて思います。
 
この意識を持つだけでも
周囲の反応/態度が、
驚くほど変わってきます。

結局のところ、 
こちらが100%間違っていなかったとしても、
どれだけ正しく具体的な言葉で伝えても、
相手に伝わるかどうかは別の話なので…

 
何年経験を積んでも、
この課題に終わりはないんだなと感じます。
 
でも、
そこに工夫と意識を加えるだけで、
部下や後輩との関係が大きく変わる。
 
そう信じて、
日々試行錯誤しています。
 
「人に指示するって、本当に難しいですよねーー」

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