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睡眠障害について

2019/8/19

一度知らせておきたい。私は酒を睡眠薬代わりに使ったことはない。

初めて断酒したとき極端に眠れなくなったことはない。しかし、40代前半から眠れない夜が増え、漢方薬を婦人科でもらったり、アロマセラピーなどで改善を試みたが、徐々に、ゆっくりと不眠の頻度は増え悪くなってきた。若い時から寝つきは悪かったが。

よく、酒を止めてぐっすり眠れるようになったとか眠りの質が上がったという話はよく聞く。しかし私は変わらなかった。眠りの質が良くも悪くもならなかった。飲む人間でそういう人もいるのだろうか。

さて、酒の話から少し逸れるが、私は今年、2019年の3月末により、これまでとは比較の対象にならないほどひどい不眠に陥った。当然断酒中にだ。

入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、熟睡困難、全てある。漢方薬ではもう効かない。酷いときは徹夜しても翌朝眠れない。うたた寝もできない。

薬物療法だけでなく、鍼灸やカウンセリングなど、また某睡眠専門クリニックで詳しい検査などをした。投薬や睡眠日記などを書いて良くなったり悪くなったり。更年期障害の一つだろうと診断され、ホルモン充填も行っている。

このひどい睡眠障害のきっかけになった日のことを後から考えてみた。

その日は家族が私以外みな一晩留守にする日だった。私は自由だった。桜の盛りの季節。家事をこなした後、東京都内の夜桜の名所を2個所はしごして、写真を撮りまくった。そのあと都内でノンアルディナー。最高に楽しかった。充実した夜。

そして翌日は、朝から車で海へ行き海岸散歩。カフェでゆったりと本を読んだあと、ミニシアターでアレハンドロ・ホドロフスキーの映画を観た。その後夕方のショッピングを楽しんだ。夜景の見えるレストランでひとりご飯を食べて(本を読みながら)ゆったり。そして車で帰宅。お酒を飲まないと車でどこへでも行かれる。なんて幸せなんだ。

自分は家事をしなくてよければこんなに色々なことができるんだ!と感動して涙腺がゆるんだ。その日はこんなに自由なんだ!楽しい!と感じた。

そしてその夜からそれまでとは桁違いのの不眠が始まった。

今思うと幸せ過ぎてドーパミンが大量に放出され、限界値を超えたのではないか(あくまでも素人判断)。

家族が留守にしてはじけたことはきっかけであるが、それまで数十年、とにかく落ち着きなくフルに動き回って、頭の中はうるさ過ぎる人生を送ってきたのだ。やりたいことはいっぱいで、あれもこれもと次から次へと手を出した。その中の一つが飲酒だが、飲酒してもほかのやりたいこと(やるべきことも)はほぼ全部やってきた。

夜飲酒をしても、その後は片付け、翌日の朝食と弁当の用意、そしてパソコンでの様々な雑務をこなし、できればブログの更新もした。

常に交感神経優位で飛ばしっぱなし。それは断酒しようが変わらない。昼も夜も深夜も脳、自律神経は変わらない。そんな生活をすること数十年。

それが限界に来て深刻な不眠が始まった。多分。







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嘉殿エリサ
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